【韓国】現代自・起亜、サプライヤーとの共生推進[車両]

韓国完成車大手の現代自動車と傘下の起亜が、人材確保や福利厚生の改善、安全強化などでティア1(第1次サプライヤー)からティア3までを支援する共生協約を交わした。国内自動車業界では初の共生協約で、2月の造船業界、9月の石油化学業界に次ぐ3番目の協約となる。

現代自と起亜は20日、韓国雇用労働省やサプライヤーの代表などと「自動車産業共生協約拡散に向けた共同宣言式」を開催した。現代自・起亜は政府と専門家、サプライヤーの代表から成る「共生協議体」を結成して、サプライヤーの専門性や生産性向上に向けた実質的な支援を行う。

まずは今月末に政府や専門家とサプライヤーによる懇談会を開催するとともに、サプライヤーの生産現場を訪問する。これらを通じて課題や意見を収集。その結果を踏まえて、2024年1~3月期までに具体的な協力案をまとめる計画だ。

現代自・起亜は共生協議体を通じて従来はティア1のみだった支援対象をティア2、ティア3にも拡大する。また、一過性ではない幅広い支援を行っていく方針だ。

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