ピケ、過去の「マドリードの最後のCL制覇は誰も覚えてない」発言を釈明?バルサとマドリードのスタイルの差とは?

写真:2022年に現役を引退したジェラール・ピケ ©Getty Images

元スペイン代表ジェラール・ピケは現役時代から歯に衣着せぬ発言で世間からの注目を集めることも少なくない。11月8日、スペインラジオ『RAC1』に登場したピケは2021ー22シーズンのレアル・マドリードチャンピオンズリーグ制覇について、「バルセロナがCLで優勝すれば永遠に人々の記憶に残る。マドリードの2021ー22シーズンのCL優勝は各ラウンドで相手に劣っていた。いわば奇跡のようなものだし、誰も覚えていないだろう」と発言し話題となった。

この発言に対し、スペイン代表で共に戦ったダニ・カルバハルは「彼と議論する気はないし、あの優勝を思い出したくないだけだけだろう。でも、あの優勝が最も人々の記憶に残ると思うけどね」とコメントし、ピケの挑発に乗ることはなっかた。

するとピケは11月21日、スペインラジオ番組『El Larguero』にリモートで出演すると、過去の自身の発言が意図しない形で伝わっているとし、それについて言及している。

「何度だって説明できる。CL制覇は素晴らしい功績であり、マドリードのCL制覇を奪いたいわけではない。でも、大事なのは“勝ち方”なんだ。バルサが過去に優勝した5回のチャンピオンズリーグは、同年のラ・リーガを取り、シーズンを通し全てのチームより優れたフットボールで勝ち取ったものだ。マドリードの最後のCL優勝時(2021ー22シーズン)にそれが無かったのは明らかだ」

「マドリードはプレー内容ではなく、逆転勝利で掴んだようなあの“勝ち方”によって優勝を思い出す。彼らはそれで満足であり、準決勝のマンチェスター・シティ戦のように90分の中で5分しか優位に立っていない状況で勝利に繋げられる事が偉大なんだ。でも、バルサでは5分間優位に立つだけではダメなんだ」

バルセロナの下部組織出身のピケにとって、相手を圧倒し、試合に勝ちタイトルを取ることこそがバルサの真髄であるとコメントした。一方で、レアル・マドリードには最後まで戦い抜き、勝利を奪うという明確なスタイルの差があるとし、過去の発言はマドリードのCL制覇自体を否定するものではなかったという。

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