平年より高い気温が続きますが、寒さ本格化の前に冬の味覚鮮魚にも異変が…。広島のお魚事情を探りに広島市のスーパーを取材してきました。
安さと鮮度が売りの広島市中区にある「GOGOやまぐち」です。オープンしてすぐにたくさんの人が集まってきています。
GOGOやまぐち 鮮魚担当チーフ 高橋則幸 さん
― 最近の魚の様子はどうですか?
「みなさん、ご存じの通り、資源・石油がかなり高くなっていますので、その影響で例外なく、全ての物が値上がりしている」
― 全部高いんですか?
「そうですね。去年と比べて総じて1割から2割くらい上がっていますね」
物価高や漁獲量の減少により、冬の味覚の鮮魚も高騰しています。
店を訪れた人たち
「高い。なんでも全体で1万違う。岸田さん、なんとかして」
「きょうは魚にしようとして出るけど、高くつくから違うものにする」
そんな悲鳴をあげているみなさんにとって、お買い得な魚は何でしょう。
高橋則幸 さん
「あえて言えば、ブリですね。養殖ものですけど、ブリは去年と比べると比較的1割から2割くらい安くなってます。去年は供給量が少なくて相場がものすごく上がったが、ことしは去年に比べたら供給が上がったということで少し安くなった」
そして今からシーズンが本格化するカキについては…
GOGOやまぐち 鮮魚担当チーフ 高橋則幸 さん
「カキも温暖化の影響で去年は身入りが悪いというか、身がつかないカキがけっこう多かった。ことしは去年に比べたら少しいいみたいで、値段的には変わっていない。変わっていないということはほかの物と比べるとお安くなっているととらえていただければ」
しかし、ことしは気温が下がるのが遅い影響で、カキの食べ頃はまだ先だといいます。
高橋則幸 さん
「寒くなるとカキもよく太る。一番おいしくなるのは1月・2月くらいが玉太りもよくておいしい。なので、もうちょっと我慢してもらって」
一方、まさに今が旬のお買い得の魚は?
高橋則幸 さん
「今、比較的安いといえば刺身用のサーモン。お子さまやみなさん大好きな人も多いと思いますが、ただ12月に入りますとクリスマスとか年末にかけて需要が高まりますので、相場がまた上がると」
全体的に1割から2割高いなか、お買い得なのはブリ・カキ・刺身用サーモンです。サーモンは海外の輸送ルートが落ち着いてきたので、価格が落ち着いたといいます。しかし、12月に入るとクリスマス需要で再び値上がりしそうです。今から12月初めくらいまで価格は落ち着いてきているということです。