奈良交通80周年で記念「リカちゃん」発売へ バスガイドの制服、リボンまで忠実再現姿 - 12月9、10日に大阪で先行発売

奈良交通バスガイドリカちゃんと企画を担当した前田さん=21日、県庁

 奈良交通(奈良市)は創立80周年を記念し、同社のバスガイドの制服を着用した着せ替え人形「リカちゃん」(高さ22センチ、税込み8800円)を12月9、10の両日、大阪市阿倍野区のあべのハルカス近鉄本店で先行発売する。

 同社の担当者は「幅広い年代に愛されるリカちゃんを通じて、奈良交通のバスガイドの魅力を伝えられれば」と話している。

 同社のバスガイドは1950(昭和25)年に「奈良市内各所めぐり定期観光バス」を開業したのをきっかけに誕生。現在は14人のバスガイドが活躍している。

 同商品を企画したのは同社経営戦略室の前田茉樹さん(25)。80周年に向けた商品企画をする中で「バスガイドにまつわる商品がない」と気付き、バスガイドリカちゃんの商品化を思いついた。これまではバスに関連する商品が主だったため、社内では「本当に売れるのか」といった声も上がったが、販売戦略を練り、他社の事例も調べて説得し、発売にこぎつけた。

 リカちゃんは現行のバスガイトの制服と同じ、ネイビーを基調にしたジャケット、ベスト、スカート、帽子を着用。鹿がデザインされたオレンジ色のリボンも忠実に再現した。 

 前田さんは「リカちゃんのブランド力を生かして、バスガイドという職業や、奈良交通のことを知ってほしい」と話していた。

 販売数は2000個を予定。その一部を9、10日に先行発売する。一般発売は15日からで、近鉄奈良駅案内所「奈良ラインハウス」や近鉄大和八木駅前のかしはらナビプラザなどで販売するほか、オンラインストアも開設する予定。

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