ジープ、旗艦『グランドチェロキー』に未発売“オーバーランド”を踏襲した誕生30周年記念限定車を設定

 同門の『Wrangler(ラングラー)』と双璧を成す名門ジープブランドのフラッグシップ・ラグジュアリーSUV『Grand Cherokee(グランドチェロキー)』に、誕生30周年を記念した限定車“30th Anniversary Edition(サーティース・アニバーサリー・エディション)”が登場。12月2日(土)より全国限定90台での発売が開始される。

 現行モデルより3列7名乗車仕様を『Grand Cherokee L(グランドチェロキーL)』として先行導入し、遅れて2022年10月にも2列5名乗車の標準ボディ仕様が上陸した最新モデルだが、今回の限定車は同車初のプラグインハイブリッド(PHEV)仕様として人気の高い“Limited 4xe 2.0L(リミテッド・フォーバイイー)”をベースとしている。

 前後のエクステリアデザインは、オフロード性能をさらに意識した日本未発売のグレード“Overland(オーバーランド)”を踏襲し、フロントグリルやルーフレール、脚元のホイールなどにブラックをあしらい、独創的で力強いイメージを主張。

 また、リヤゲートに装着した専用バッジは、1993年に誕生した当時のグランドチェロキーと現行モデルのシルエットが向かい合わせになる、限定車ならではのデザインとなっている。

 一方のインテリアでも、通常は上級グレードである“サミット・リザーブ”のみに装備されているデジタルリヤビュールームミラーや、ワイヤレスチャージングパッド、さらにウインドウシェードを標準搭載することで利便性を高め、伝統の走破性を生み出すクォドラトラックII 4×4システムや、エレクトロニックスタビリティコントロールなど先進のセーフティおよびセキュリティシステムを搭載している。

リアゲートに装着した専用バッジは、1993年に誕生した当時のグランドチェロキーと現行モデルのシルエットが向かい合わせになる、限定車ならではのデザインとなっている
前後のエクステリアデザインは、オフロード性能をさらに意識した日本未発売のグレード”Overland(オーバーランド)”を踏襲する

■充電レベルにあわせてシステムを効率的に活用するEセレクト機能

 モデル初の電動化仕様として登場したPHEVのパワートレインは、直4エンジンを軸に電気モーター2基と容量14.87kWhリチウムイオンバッテリーを搭載し、8速オートマチックトランスミッションを組み合わせて燃料消費を最小限に抑制。モーターのみで最長53km走行可能で、ハイブリッド燃料消費率は10.4km/L(WLTCモード)を達成した。

 当然、ブレーキペダルを踏むと電気モーターによる回生ブレーキが作動し、発生した電気はバッテリーパックへと蓄えられるが、回生ブレーキの効果を最大化する“Max Regen”機能を任意に選択することも可能となっている。

 この走行モード選択が可能な“Eセレクト”機能は、充電レベルが高い状態では電気モーターを積極的に活用し、充電レベルが低くなるとエンジン主体のハイブリッドモードに自動で切り替わるなど、状況に応じて効率良くシステムを活用。電動走行のみのエレクトリックモード、エンジンを優先的に使用して充電レベルを維持するe-SAVEモードが用意される。

 そのe-SAVEモードでは、車両を統合制御する“Uconnect”に内蔵されたハイブリッド・エレクトリックのページから「バッテリー節約」と「バッテリー充電」のいずれかのモードを選択することも可能となっている。

 そのほかParkSenseフロント・リヤパークアシスト、サラウンドビューカメラに加え、アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)やアクティブ・レーンマネージメントなど、安全運転をサポートする数々な運転支援機能も装備され、ボディカラーには力強さを象徴するダイヤモンドブラッククリスタルを採用。前述のとおり90台限定の導入で、価格は1049万円(税込)となっている。

公式サイト:https://www.jeep-japan.com/specialmodels/grand-cherokee30th_edition.html

通常は上級グレードである”Summit Reserve”のみに装備されているデジタルリアビュールームミラーや、ワイヤレスチャージングパッド、さらにウインドウシェードを標準搭載
ボディカラーには力強さを象徴するダイヤモンドブラッククリスタルを採用。90台限定の導入で、価格は1049万円(税込)となっている

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