【ニューヨーク共同】国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ会長は21日、石川県の馳浩知事が東京五輪の招致活動で内閣官房報償費（機密費）を使ってIOC委員に贈答品を渡したと発言したことについて「そのような発言自体を知らない」と述べた。ニューヨークの国連本部で記者団に語った。
馳氏は自民党で東京五輪の招致推進本部長だった。17日の講演でセルゲイ・ブブカ氏ら100人余りのIOC委員に対し、選手時代などの写真をまとめた1冊20万円のアルバムを作成したと説明。後に撤回した。バッハ氏は「自宅には誰でも持っているようなアルバムがいくつかある。聞いていないのでコメントできない」と話した。
