「経験を積めば世界の舞台で戦える」新たな選手の台頭もありながら結果を残し続ける日本代表、森保一監督は育成の指導者に感謝「良い自信にしてほしい」

W杯後に日本代表に定着し初ゴールの菅原由勢[写真:Getty Images]

日本代表の森保一監督が、新たな選手たちの台頭に言及。育成年代の指導者たちへの感謝を口にした。

日本代表は21日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選グループ第2節でシリア代表と対戦し、5-0で圧勝した。

初戦のミャンマー代表戦をホームで戦った日本は5-0で圧勝した中、1-0で北朝鮮代表に勝利したシリアと対戦した。

試合は序盤から日本が押し込む展開となるも、引いて守るシリアの前にゴールが生まれない。それでも32分、伊東純也のパスを受けた久保建英がボックス手前から左足一閃。圧巻のミドルシュートを叩き込むと、ここから日本が一気に畳み掛ける。

37分には左サイドをオーバーラップした伊藤洋輝のクロスをボックス右で伊東が頭で折り返すと、ミャンマー戦でハットトリックを記録した上田綺世が合わせて2点目。さらに40分には久保のスルーパスに反応した伊東のクロスを上田が押し込み3-0とする。

後半に入っても早々にFKを獲得すると、久保の落としを菅原由勢が右足で豪快に決めて代表初ゴール。終盤には伊東のクロスを細谷真大が決めてこちらも代表初ゴールとなり、5-0で圧勝した。

ミャンマー、シリアとの2試合では、GK3名を含む全選手をピッチに立たせた森保監督。その中には、カタールW杯に絡んでいない選手が多数いる。

この試合でも菅原と細谷がゴールを決め、GK鈴木彩艶はクリーンシートを達成。ミャンマー戦でも、GK前川黛也、MF佐野海舟がデビューすると、DF渡辺剛も4年ぶりに代表参加。DF町田浩樹やDF毎熊晟矢もW杯時にはいなかった。

世代交代を含め、新たな選手が出てきた上で結果も残している日本代表。森保監督は、育成の指導者への感謝を口にした。

「これは日本のサッカーに携わる指導者として、非常に嬉しく思っています。やはり良い選手が育成の指導者や環境作りをしてくださってる方々の努力のおかげで、たくさん輩出されてくるというところを我々はA代表で使わせていただいてるので、育成の指導者や環境作りに携わっていただいてる方に感謝申し上げたいと思います」

「経験を積め積めば、より世界の舞台で戦える選手は日本にはたくさんいるというところを、指導者全体でサッカーファミリー全体で共有して、また選手の育成に尽力していただければありがたいなと思っています」

「あとはチームで結果を出して代表に繋げるというところは、Jリーグも海外でも同じだと思いますが、経験をすれば世界の舞台で戦える日本人の選手はたくさんいるというところを国内の指導者として、良い色々な指導者と多くの指導者と共有して、日常の選手を育成する環境を作っていければなと思います」

「育成の指導者というか普及・育成の方々が繋げてくださってるっていうことが、新しい選手が出てくるっていうことに繋がってると思いますので、選手の現在の所属クラブの方はもちろんのこと、育成・普及の皆さんに感謝したいと思います」

「A代表の舞台でも活躍できるだけの選手は、まだ経験値が浅くてもまだまだたくさんいるということは、今回のパリ・オリンピック世代の選手であったり(佐野)海舟であったり、より多くの若い選手に、そして指導者にとって良い自信に繋がるといいなと思います」

「また目標としてもより高い目標を、代表の舞台で世界と戦えるということを自分たちもできるんだって思ってくれる選手がより多くなることを願っていますし、指導者にはそういう選手たちを育てられるっていう日本の指導者の素晴らしさは自信となっていけばいいなと思います」

「また経験豊富なベテラン勢も、まだまだ自分たちはやれるっていうところを常に見せてくれてますし、色んな世代間の融合であったり、切磋琢磨することでさらに日本のサッカーの成長と発展があるかと思いますし、日本代表の勝利の確率もより全体の競争で高くなっていくかなと思います」

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