小学児童がレシピ開発、地産地消カレーを販売 23日のイベント、材料調達や宣伝も担う 兵庫・加西

レシピの開発から販売まで児童が手がけた地産地消カレー=下里小学校

 加西市教育委員会は23日、アスティアかさい(兵庫県加西市北条町北条)で「加西STEAM(スティーム)フェス」を開く。レーザー彫刻機を使ったものづくりやプログラミングなどの体験ができる。学習成果の発表もあり、下里小学校の6年生が、自分たちでレシピ開発から手がけた地産地消カレーを販売する。

 スティーム教育は、工学や芸術など、さまざまな教科の知識を融合して、問題解決能力を育む。同市では小中学校や特別支援学校で2年前から実践している。

 下里小では昨年度、5、6年生が、市内の農家や飲食店、農業研究所などの協力で、地元産のコメや野菜を使ったカレーのレシピを開発。それを元に6年生30人が、200食の調理と販売に挑戦する。

 児童らは野菜の直売所やスーパーなどと交渉し材料を調達。宣伝用のポスターや看板も制作した。10月に試作し、11月中旬には試食会を開催。大量に作るため、野菜ごとに切る担当を決め、黒大豆枝豆は事前にゆでて下準備するなど工夫を重ねた。

 試食した保護者らには「めっちゃおいしい」と高く評価された。当日はアスティアかさい1階で午前10時半から、1食500円で販売する。

 フェスは3階で午後1時~4時45分。北条東小6年生の学習成果発表▽デジタル社会で生きるための能力や知識をテーマにした講演会▽ゼリー状の素材を使ったろうそく作り-などがある。市教委学校教育課TEL0790.42.8771 (敏蔭潤子)

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