【サンパウロ共同】アルゼンチン大統領選で右派リバタリアン(自由至上主義者)のミレイ下院議員が当選したことを受け、通貨ペソが21日、非公式レートで大きく下落し、再び1ドル=千ペソを超えた。ペソの米ドル化や中央銀行廃止を訴える同氏の主張に対する懸念が広がり、ペソ売りが進んだとみられる。
19日の大統領選前後は非公式レートで900~950ペソほどだった。10月にミレイ氏がラジオ番組で「(預金は)絶対にペソでするな」と発言した後も千ペソを超えた。21日の公式レートは1ドル=350ペソ前後で推移し、乖離が広がっている。