タイガースが前田健太に「真剣な興味」を示す 地元紙記者が報道

地元紙「デトロイト・フリー・プレス」のエバン・ペッゾルド記者によると、タイガースはツインズからFAとなった前田健太に対して「真剣な興味」を示しているようだ。若手の多い先発ローテーションにベテランの経験値を加えるだけでなく、将来的な日本人投手市場での存在感アップのために前田獲得が役に立つのではないかと考えているという。エデュアルド・ロドリゲスがオプトアウトの権利を行使して退団したため、タイガースの先発陣は若手ばかりとなっており、35歳の前田は貴重な戦力となりそうだ。

タイガースの先発陣はタリック・スクーバル(27歳)、ケーシー・マイズ(26歳)、マット・マニング(25歳)、リース・オルソン(24歳)、ソーヤー・ギブソン=ロング(25歳)という非常にフレッシュな顔ぶれ。他の先発候補もジョーイ・ウェンツ(26歳)、ボー・ブリスキー(25歳)、アレックス・ファエド(28歳)、メイソン・イングラート(24歳)など非常に若く、十分な経験値を持つ先発投手は1人も見当たらない。もちろん、ロドリゲスの後釜となるエース候補の獲得に動く可能性もあるが、経験豊富なベテランを加えるという意味で、前田獲得はチーム状況にフィットすると言えるだろう。

前田は右ひじの手術で昨季を全休し、戦列復帰のシーズンとなった今季は21試合(うち20先発)に登板して104回1/3を投げ、6勝8敗、防御率4.23、117奪三振を記録。4月の4登板は0勝4敗、防御率9.00と全く結果を残せなかったが、その4試合を除けば、6勝4敗、防御率3.36となかなかの数字をマークしていた。ロドリゲスに代わるエースを任せるのは酷だとしても、先発ローテーションの一角として2ケタ勝利&防御率3点台は十分に期待できるはずだ。

なお、ツインズも前田との再契約を諦めたわけではなく、デレック・フォルビー編成本部長は自軍からFAとなった全ての選手と再契約の可能性があることを明らかにしている。ただし、ツインズはテレビ放映権の不確実性もあって、年俸総額を削減する見込みとなっており、補強資金を捻出するためには、カイル・ファーマー、ホルヘ・ポランコ、マックス・ケプラー、クリスチャン・バスケスといった余剰戦力となりつつある野手のトレード放出が必要とみられている。まだ目立った動きはなく、前田との再契約にどの程度の興味を示しているかも不透明だ。

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