生物消滅の懸念「HELP展」 「これ以上地球を傷つけないで」

ぬいぐるみ作家の片岡メリヤスさんの作品=16日、東京・南青山

 気候変動の問題を身近に感じてもらおうと、30年後には消えてしまうかもしれない生き物などをアートで表現した「HELP展」が、東京・南青山で11月26日まで開催されている。熱波による山火事で脅かされるコアラや生息地の減少が懸念されるライチョウなどの現状や将来予測を、ぬいぐるみ作家の片岡メリヤスさんの作品とともに紹介している。

 料理研究家土井善晴さんも和食に欠かせないコンブがなくなってしまうとして「これ以上地球を傷つけないで」と訴える映像メッセージを寄せた。

 「すしネタ」をテーマにした京都市在住のクリエーター宮園夕加さんらの作品も展示。樹脂模型で減少の恐れがあるエビなどは透明にした。

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