幻想的! 水面に映る「逆さ大天守」 姫路城で22日夜から 光の演出、琴やフルートの生演奏も

三の丸広場に設置された水盤に映り込んだ姫路城=姫路市本町(撮影・辰巳直之)

 世界文化遺産・国宝姫路城(兵庫県姫路市)の三の丸広場に水鏡を設置し、ライトアップされた白亜の大天守と水面に映る「逆さ大天守」の共演を楽しむイベント「姫路城キャッスルヒストリー30th 鏡花水月(きょうかすいげつ)」が22日から始まる。約6万個の発光ダイオード(LED)を使った光の演出に加え、楽器の生演奏もあり、来場者を神秘的な世界にいざなう。(井上 駿)

 大手前通りを約22万球のLEDで彩るイルミネーションと同時開催。世界遺産登録30周年記念行事の一環で、デートスポットとしてPRしようと「いい夫婦の日(11月22日)」に合わせてスタートする。

 かつて三の丸にあったとされる向屋敷(むこうやしき)庭園を再現する鏡花水月は、10日間で約5万人の来場があった昨年に引き続き実施。今回は有料(一般500円、中学生以下無料)とし、琴やフルートなど1日4回の生演奏実施や照明を増やすなど、演出を充実させた。

 20日夜に関係者向けの内覧会が開かれ、池に見立てた水盤には逆さの大天守が浮かび上がり、満月に似せたバルーンも映り込んだ。サーチライトが夜空を照らし、プロジェクションマッピングなどで幻想的な世界観を作り上げていた。

 12月11日まで。午後5時45分~9時15分。公式サイトで予約チケットを販売。当日券は会場で購入できる。市観光課TEL079.221.1500

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