ホワイトソックスがデヨング獲得へ 有望株昇格までのつなぎ役か

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ホワイトソックスはジャイアンツからFAとなっていたポール・デヨングと契約合意に至ったようだ。契約条件の詳細は不明だが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者はメジャー契約であること、「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は1年契約であることを伝えている。球団のナンバーワン有望株であるコルソン・モンゴメリーがデビューするまでの「つなぎ役」として起用されることになりそうだ。

8月末に就任したクリス・ゲッツGMは、メインの目標の1つに「守備力向上」を掲げている。スタットキャストのデータをもとに算出される守備指標「OAA」で今季遊撃手6位タイの+7をマークしたデヨングの獲得は、その方針に合致する動きと言えるだろう。

現在30歳のデヨングはメジャー3年目の2019年に30本塁打を放ってオールスター・ゲームに選出されるなど、カージナルスの正遊撃手を務めてきた選手。ところが、近年は打撃不振が続き、2021年と2022年は打率1割台に終わった。今季はカージナルスで81試合に出場したあと、ボー・ビシェットの故障で遊撃手を必要としていたブルージェイズに移ったが、44打数3安打(打率.068)と全く打てず、3週間で解雇に。その後、ジャイアンツに拾われたが、ここでも49打数9安打(打率.184)に終わり、シーズン終了を待たずに解雇された。

結局、今季は3チームで合計で112試合に出場して打率.207、14本塁打、38打点、4盗塁、OPS.613という成績。コンテンダーのレギュラーが務まるレベルではなく、ゲッツ新GMのもとでチーム再編を進めようとしているホワイトソックスで多くの出場機会を得て、自身のキャリアを立て直したいというデヨング側の思惑も理解できる。

ホワイトソックスは元首位打者の正遊撃手ティム・アンダーソンの来季オプションを破棄。近い将来、球団のナンバーワン有望株であるモンゴメリーが正遊撃手の座に就くことが確実視されている。デヨングはモンゴメリー昇格までの「つなぎ役」、あるいはモンゴメリーがメジャーで苦戦した場合の「保険」という立ち位置になりそうだ。

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