ウィリー・ヘルナンデスが69歳で死去 1984年MVP&サイ・ヤング賞

タイガースの名クローザーとして1984年のワールドシリーズ制覇に大きく貢献したウィリー・ヘルナンデスが69歳で死去したことが明らかになった。プエルトリコ出身のヘルナンデスはカブスやフィリーズでブルペンの一角を担っていたが、タイガースへ移籍した1984年に大ブレイク。80試合に登板して9勝3敗32セーブ、防御率1.92という大活躍を見せ、MVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞しただけでなく、チームのワールドシリーズ制覇にも大きく貢献した。この年から3年連続でオールスター・ゲームにも選ばれている。

ヘルナンデスは1973年にフィリーズと契約してプロ入り。1976年のルール5ドラフトでカブスに指名され、メジャー1年目の1977年はいきなり67試合に登板して8勝7敗4セーブ、防御率3.03をマークした。その後もカブスでブルペンの一角を担い、1982年には75試合に登板。1983年5月にプロ入り時の古巣であるフィリーズへトレードされ、この年は2チーム合計で74試合に登板した。

ヘルナンデスのキャリアのハイライトはもちろん1984年。すべてリリーフでメジャー最多の80試合に登板し、140回1/3を投げて112奪三振、防御率1.92の大活躍を見せた。ポストシーズンでもロイヤルズとのリーグ優勝決定シリーズ、パドレスとのワールドシリーズでそれぞれ3試合に登板し、3セーブ、防御率1.93と安定したピッチングを披露。シーズン終了後にはMVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞した。

同年にMVPとサイ・ヤング賞をダブル受賞した投手は、1984年のヘルナンデスのほかに、1956年のドン・ニューカム、1963年のサンディ・コーファックス、1968年のデニー・マクレーンとボブ・ギブソン、1971年のバイダ・ブルー、1981年のロリー・フィンガース、1986年のロジャー・クレメンス、1992年のデニス・エカーズリー、2011年のジャスティン・バーランダー、2014年のクレイトン・カーショウだけ。ヘルナンデスはメジャー史上11人のうちの1人である。

1985年以降もタイガースのクローザーとして活躍し、1989年が現役最後のシーズンに。メジャー13シーズンの通算成績は744試合(うち11先発)に登板して1044回2/3を投げ、70勝63敗147セーブ、防御率3.38、788奪三振となっている。

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