インバウンド好調 栃木県内観光地も回復

 10月に日本を訪れた外国人観光客が月別で見て、初めて新型コロナウイルス流行前の2019年の水準を上回りました。栃木県内のインバウンド需要も回復傾向にあります。

 世界遺産の二社一寺を抱える国際的な観光都市の日光。観光名所のひとつ、神橋周辺では多くの外国人観光客が記念写真を撮っていました。

 政府観光局が先日発表した推計で、10月に日本を訪れた外国人観光客は251万6500人で、月別で新型コロナ流行前の2019年を初めて上回りました。円安と航空路線の運行再開が影響し、2019年10月と比べて0.8%の増加となっています。

 日光の社寺にほど近い場所にある宿泊施設タートル・イン・日光では、30年ほど前から外国人観光客を積極的に受け入れ、今では客の9割以上が外国人です。施設内の案内表示は、英語が並べて書かれていて、外国人の宿泊ニーズに合わせたスタイルが口コミで広がり、リピート率が高いということです。紅葉がほとんど終わり、例年であれば、閑散期を迎えるといいますが、外国人観光客の回復で客室は連日ほぼ満室とうれしい悲鳴をあげています。

 一方、県内にあるもう一つの観光地、那須町の施設では、海外からの宿泊客はコロナ前の水準にまだ戻っていませんが、10月に初めてインドネシアから120人ほどの団体を受け入れました。円安の影響は大きく県内各地で、これまではあまり見られなかった国から観光客が訪れるようになっているといい観光関係の施設は、取り込みを図っています。

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