「広島こわい映画祭2023」県立広島大学の学生が企画・運営する映画祭開催(12/15~17)

2023年12月15日(金)・16日(土)・17日(日)の3日間、県立広島大学 地域創生学部 矢澤利弘教授の研究室の学生たちが企画・運営する「広島こわい映画祭2023」が開催されます。

この映画祭は2018年から始まり、今回で6回目を迎えます。今年は最終日にゲストが登場、さらに参加者をもてなし広島の魅力を発信するエクスカーションも加わり、3日間開催へと規模が拡大されています!

アートとサブカルチャーの街・広島市西区横川のコジマホールディングス西区民文化センターに横川シネマほか、最終日には平和記念公園、原爆ドーム、広島城などを会場に、いろんな「こわい」映画を楽しみましょう!

広島こわい映画祭2023(広島市西区民文化センター映像表現促進事業)

開催スケジュール

◆12月15日(金) 開会式(入場無料・事前申込不要)

場所:フレスタモールカジル横川(広島市西区横川町3-2-36)

場所:コジマホールティングス西区民文化センター

◆12月16日(土) コンペティション作品上映

場所:横川シネマ

◆12月17日(日)エクスカーション 広島歴史巡り~ずっと、ゾッと、広島~(参加無料・事前申込必要)

上映作品の紹介

招待作品「FAAAWWW!!!」(開会式にて上映)

監督:鬼木幸治
河原に佇む二人のチンピラ。ゴルファー姿の異様な男。長閑な風景の中で繰り広げられる奇妙な対峙。
鬼木監督プロフィール:日本でショートフィルムを中心に活動中。ベルリン国際映画祭タレントキャンパス他、国内外の映画祭等で入選、上映される。

第1部「世紀末☆ヘッドギア」

監督:岡本崇 プロデューサー:内田蘭

まるで売れないメタルバンドのギタリスト愛臣はライブ終わりの帰り道、自分の未来を憂いていた。しかしそんな気持ちを無視するかのように突然誰かに襲われ拐えられてしまう。目を覚ますとそこは奇妙な一室で、自分と同じ様に事態を飲み込めないバンドマンが3人。愛臣の頭部にはおかしなヘッドギアが装着されており、事態を飲み込めないまま混乱しているとモニター上に謎の男と少女が映し出されて…。

第1部「THE FOOL」

監督:大石泰司 プロデューサー:重田拓真
小さな映画館で働く青年、安藤隆介とその恋人の幸恵。
隆介は、映画館内で寝ている男の財布を盗んだことをきっかけに、大金をかけたゲームに参加するが、その過程で、自らの手によって幸恵を絞め殺してしまう…。

第1部「招待」

監督:三重野広帆 プロデューサー:三重野広帆
近隣から異臭がすると通報を受け、現場に到着したベテラン警官と新人警官。そこでは思いもよらぬ怪異が2人を襲う。

第1部「マジDQN!!!!」

監督:二野俊太
ドキュンとする夏の青春物語。

第1部「タバコと好きとケーキと天ぷらと」

監督:藤田一行 プロデューサー:藤田一行

仕事帰りにテレビ電話をするカップル。なかなか電話に出なかった彼氏を怪しむ彼女。少し様子がおかしい。部屋に誰かいる?いつもと違う事をするのは浮気してる証拠なのでは?

第2部「ブルーホール」

監督:吉呑太雄 プロデューサー:吉呑太雄

とあるマンションの部屋の一室に足を踏み入れた人間は、皆行方不明になっていった。マンションの大家は、いま話題の「オカルト調査団」にその部屋の調査を依頼するのだが…

第2部「修羅とラップ」

監督:松田 彰 プロデューサー:松田 彰

両親がいない勤労大学生の美月。
親友に彼氏を寝取られた日の夜に、何者かが部屋に忍びこんできた。美月の孤独… じゃないかもしれない戦いが始まる。

第2部「湖の底から見る風景」

監督:森実知子 プロデューサー:森実知子

人気推理作家の芥川はスランプに陥っていた。
トリックはピカイチだがストーリーに奥行きがないと新人の編集者にまで酷評される始末。湖の側の別荘に籠る芥川の前にファンと名乗る直木が現れ、アシスタントとして雇って欲しいと自作の原稿を渡す。直木のストーリーを紡ぐ才能に圧倒される芥川。表向きは家政婦兼アシスタントとして、実際は芥川のゴーストライターとして直木を雇う。全てが上手くいき過ぎている事に気付かない芥川。

第2部「忘れもの」

監督:高上雄太 プロデューサー:高上雄太

雨の夜。電話ボックスの前を通りかかった男は、その中に置き忘れられた鞄を見つけるのだが…。

第2部「独りになるまで」

監督:加藤大志 プロデューサー:加藤大志

10秒しか撮れない壊れたビデオカメラ。そのカメラには幸せそうな日常と、ある秘密が記録されていた。

第3部「渇いた寿司は殺す」

監督:浅田若奈 プロデューサー:浅田若奈

マッチングアプリが趣味の杏子と恋愛依存体質の薪奈。アプリを通して出会った二人は、彼氏を待っている間に渇いてしまった寿司にそれぞれ自分を重ねてしまう。お互いのために渇いた寿司を殺すお話。

第3部「つくもさん」

監督:鹿野 洋平 プロデューサー:鹿野 洋平

日曜日の朝、幸せそうに過ごすアンナと浮気相手のリュウジ。そこへ突然、古本買取業者のツクモが落語の本の出張査定に訪れる。夫のトシロウが依頼したのを忘れていたアンナは、仕方なくツクモを招き入れ、リュウジを置いて飲み物を買いに行く。落語マニアのツクモが本棚に並ぶ貴重な資料に歓喜していると、トシロウが予定より早く帰宅する。その時、リュウジはまるで落語のようにツクモを名乗り業者になりすまそうとするが…。

第3部「ITAKO」

監督:丹野雄太 プロデューサー:丹野雄太

栗田広は妻の栗田美樹を不慮の事故で亡くし、裏稼業でイタコを営む赤月つむぎに美樹の口寄せを依頼する。口寄せメニューである「スマホ口寄せ」を終えるも広は物足りず、つむぎに特別な口寄せオプションを依頼するのであった。

第3部「チカチカシグナル」

監督:岡本 崇 プロデューサー:内田蘭

なんでもなく普通で普通な日常を送る少女と青年。ある日少女は青年に半ば強引に送り出され1人外出をする。外の世界に目を輝かせる少女と時間を気にする青年。そんな2人には誰も知らない秘密があって…。

第3部「配信」

監督:中村好伸 プロデューサー:中村好伸

iPhone 13で撮影した2分ほどの”縦型ライブ配信風ホラー”。心霊配信を趣味にしているカメラマンのリオは、”出る”と噂の旅館へ。そして、いよいよ丑三つ時(午前2時)になりライブ配信を始め、2分間で映ったものとは…。

審査体制を強化!審査委員長に映画監督光武蔵人氏、審査委員に序破急銀幕部長戸川喜史氏、映画プロデューサー山口幸彦氏が決定

映画監督:光武蔵人 Kurando MITSUTAKE

東京都出身。カリフォルニア芸術大学(California Institute of the Arts)映画学科修士号課程を卒業後、海外撮影コーディネーター会社に入社。「NHKスペシャル」、「世界ふしぎ発見!」などを担当。フリーランスになり「モンスターズ」(2007)で映画監督デビュー。長編映画監督作品「サムライ・アベンジャー 復讐剣盲狼」(2009)【第3回インディーフェストUSA国際映画祭 グランプリ受賞】、「女体銃 ガンウーマン/GUN WOMAN」(2014)【第24回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 審査員特別賞受賞、日本映画監督協会 新人賞ノミネート】、「カラテ・キル/KARATE KILL」(2016)【第12回ロサンゼルス日本映画祭 監督賞受賞】、「マニアック・ドライバー」(2020)。俳優として「アグリー・ベティ」、「HEROES/ヒーローズ」などの米国テレビドラマやショーン・メンデスのミュージックビデオ「ロスト・イン・ジャパン」などに出演。監督最新作「唐獅子仮面 LION-GIRL」(2023)では、小学生からの夢であった永井豪作品の映画化を実現させた。日本映画監督協会、日本シナリオ作家協会、米国映画俳優組合所属。

株式会社序破急銀幕部長:戸川喜史

広島市在住。広島市中心部の映画館サロンシネマ・八丁座を運営する㈱序破急取締役銀幕部長。大手シネコンに勤務後、サロンシネマの移転リニューアルを機に㈱序破急に入社。

映画プロデューサー:山口幸彦

1968年生まれ。新潟県出身。

1991年キングレコード入社後、プロデューサーとして活動。代表作『怪談新耳袋』シリーズ、『MEATBALL MACHINE』シリーズなど。「怪談新耳袋殴り込み!」シリーズでは出演も務め、全国の心霊スポットを訪れる。また、ホラー秘宝まつりレーベルでマリオ・バーヴァやルチオ・フルチのレトロスペクティブを行ったり、『屋敷女』『マーターズ』など洋画ホラーの国内配給も手掛ける。

映画祭応援ソング、イメージソング決定!

広島こわい映画として応援ソング、イメージソングを用いるのは今回が初。

応援ソングはクリエイターの方々への応援歌として作成されました。ボーカルはリリィミンツさんです。

リリィミンツ Lily Mints

東京都生まれ。はかなさと強さ、幻想とリアリティを操るアンビバレンツな歌唱表現が評判となり、ユニットにてメジャーデビュー。以降、ステージ、スタジオ等さまざまな場で活躍。 3歳で渋谷の劇場でみた字幕SF映画からはじまった映画への興味+のめりこみが音楽における表現の基盤にもなっている。

2019年 SSMP(Sean browney Sentimental Music Project)のリリック、ボーカルとしてVictor Entertainmentよりアルバムリリース。活動拠点である東京渋谷区をイメージした日常の心象風景を描き、世代を超え共感を呼ぶ。音楽通からの評価も高い。

2022年、劇場公開映画「散歩時間~その日を待ちながら~」(戸田彬弘監督作品)に、主題歌「ひとりあそび」で参加。

・広島こわい映画祭2023応援ソング『エモーショナルな気持ちで ~Take Your Dream~』

作詞・作曲:鴻池葉子
編曲:立石輝夫

・広島こわい映画祭2023イメージソング『Ansia』

作詞・作曲:鴻池葉子
編曲:立石輝夫

「Ansia」はイタリア語で不安という意味です。

メインビジュアル絵本作家「アルクルミ」さん描き下ろし

メインビジュアル©アルクルミ

絵本作家「アルクルミ」さん

【コメント】
「不思議の国のアリス」ほど児童文学の枠を超えて、シュルレアリスムの表現の源となり、舞台、映像、音楽、絵本等々に形を変えて、人々を楽しませた作品は他にはないのではないでしょうか。

アリスは不思議の国でさまざまな冒険をしますが、特に印象に残っている『Drink Me (私を飲んでね)』と記され、飲むと小さくなる魔法の薬が入った小瓶のエピソードからインスピレーションをもらいました。

そして、原作にはナンセンスな言葉遊びが含まれる事のオマージュより、瓶に封じ込められたアリスは骸骨になって『Dread Me(私を怖がってね)』と、あなたを「こわい」にお誘いするのです。

【プロフィール】
絵本を総合芸術として捉え、絵付け、シナリオ、製本、読み聞かせに至るまでの幅広い学習を行う東京にある「StuDioえ・ほ・ん」スクール代表。絵本の楽しさ奥深さを伝えるため、絵本の原画展、ワークショップ、読み聞かせ等の様々な活動を行っている。

また、動物保護活動に絵本で参加したく、印税をすべて寄付することをライフワークにしている。近著:地域猫を主人公にした絵本「さくらみみのおむにゃん」YOMO出版

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