「打者・大谷翔平」が加入するインパクトが最も大きいチームは?

大谷翔平は今季、打者として135試合に出場し、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066をマークした。日本人初の本塁打王という点が注目されがちだが、OPSでメジャートップの数字を残した点はもっと評価されるべきだろう。では、今季の「メジャー最強打者」である大谷が打線に与えるインパクトが最も大きいのはどのチームなのだろうか。MLB公式サイトのマイク・ペトリエロ記者は、大谷の移籍先候補に挙げられるチームを中心に、11チームを順位付けしている。

11位、つまり大谷加入の効果が最もないチームに挙げられたのはエンゼルスだ。「エンゼルスは大谷を6シーズン起用したが、ポストシーズンに1度も進めなかったどころか、勝ち越したシーズンすら1度もなかった。これが大谷のせいでないことは言うまでもない。ポストシーズンに進出していたチームが最大のスターを失うわけではない。大谷がいても上手くいかなかった。大谷がいなくなっても大して変わらないだろう」とペトリエロ記者。大谷がいてもいなくてもポストシーズンに進めないという点で、大谷の有無によるインパクトはないと判断したようだ。

10位はドジャース。ペトリエロ記者は「大谷はJ・D・マルティネスよりも優れた打者だが、マルティネスも33本塁打、OPS.893を記録していた。ドジャースは今季100勝を挙げており、打者・大谷が加入したところで勝利数が劇的に増えるわけではない」との見解だ。

9位から3位には、9位から順にレッドソックス、パドレス、レンジャーズ、カブス、ヤンキース、メッツ、ブルージェイズがランクイン。そして、2位にはマリナーズ、1位にはジャイアンツと打線強化が課題のチームが名を連ねた。

ペトリエロ記者は、マリナーズについて「今季最も多くの試合でDHを務めたマイク・フォードはノンテンダーFAでチームを去った。残念ながら大谷はマリナーズの補強プランに含まれていないようだが、打線強化を必要としているチームに大谷以上のピースは存在しないだろう」とコメント。ジャイアンツについては「スーパースターが不在で、長打率.383はリーグ最低だった。メインのDHを務めたジョク・ピーダーソンはFAになっている。大谷の加入を妨げるものは何もない。スーパースターのパワーヒッターが必要なのだ」と述べ、ジャイアンツの大谷獲得を猛プッシュした。

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