令和5年度くらしき防災フェア 〜 家族で参加し、楽しみながら防災に触れよう

「防災」の普及・啓発イベント「くらしき防災フェア」が、水島中央公園で2023年11月23日(木・祝)に開催されます。

令和4年度(2022年度)に続く開催で、大人から子どもまで、誰もが気軽に楽しく参加できることはもちろん、令和5年度(2023年度)は「体験」プログラムが充実しているそうです。

「令和5年度くらしき防災フェア」を紹介します。

「くらしき防災フェア」とは

「くらしき防災フェア」は倉敷市が主催する、防災の普及・啓発イベントです。
2023年11月23日(木・祝) 午前10時〜午後4時まで、水島中央公園で開催されます。

令和4年度(2022年度)くらしき防災フェアのようす(写真提供:倉敷市)

水島中央公園内を、芝生エリア・野球場エリア・消防エリアの3つに分け、体験ブース中心に多くの催し物があります。

  • ステージイベント
  • 救出救助訓練
  • ブース出展
  • 働く車大集合
  • お楽しみ抽選会
  • キッチンカー

ブース出展

倉敷市と防災協定を結んだ企業・団体を中心に、「49ブース」の出展があります。

令和5年度(2023年度)は「体験」をメインにしており、防災ワークショップが充実しているとのことでした。

また、子どもに人気のパトカーや消防車はもちろん、自衛隊の車両、高所作業車など普段近くでは見られない働く車も集合します

イベントプログラム

音楽隊や人形劇などのステージイベントのほかにも、消防・警察による救出救助訓練、自衛隊による豚汁の炊き出しもあります。

「自衛隊の炊き出し」は珍しいなと思いましたが、公的機関が災害支援現場ではこんなこともしているんだ、という普及・啓発を目的としているとのことでした。

「くらしき防災フェア」を企画・運営する倉敷市 防災危機管理室 防災推進課の「竹並正直(たけなみ まさなお)さん」にお話を聞きました。

倉敷市 防災危機管理室 防災推進課 竹並正直さんインタビュー

竹並正直さん

──「くらしき防災フェア」の企画背景を教えてください。

竹並(敬称略)──

倉敷市では毎年秋、避難訓練や避難所運営訓練などを市職員、地域住民、企業、協力団体等が協力して行う「総合防災訓練」を実施していました。

これはどこの地域でも共通の悩みではないかと思うのですが、地域の役員をされている方や防災活動への関心が強い一部の方については、ありがたいことに毎年訓練にご参加いただけます。

その一方で、防災への関心が低い方、特にファミリー層の方に参加していただくことが難しく、課題と感じていました。

そこで、昨年(2022年)からこの課題を解消すべく、難しいことはさておき、楽しみながら防災にふれあっていただける「くらしき防災フェア」を企画し、防災のすそ野を広げる活動を行っているところです。

令和4年度(2022年度)くらしき防災フェアのポンチョ作成(写真提供:倉敷市)

──参加者に何を感じてほしいですか。

竹並──

防災活動に行うにあたっての基本的な考え方に「自助・共助・公助」という言葉があるのですが、くらしき防災フェアに来場した皆さんに、特に感じていただきたいのは「自助」についてです

災害が発生したときに、倉敷市が住民一人ひとりを助けに行くことができればよいのですが、現実にはそれは不可能なことなんです。

そのために災害に備えて何ができるのか、災害がおきたら自分や家族や大切な人にどんなことが起こるのかを、一人ひとりが背伸びをするのではなく、自分のレベルにあわせて感じていただければと思っています。

──読者にメッセージをお願いします。

竹並──

今年は会場を水島中央公園に移しての開催ですが、昨年(2022年)と比べて規模だけでなく、楽しさや驚きも200%アップで準備しています(倉敷市比)。

まずは、イベントに行くキッカケとして「楽しいかも!」「美味しいかも!」「得するかも!」を倉敷市のホームページ、パンフレット、SNSから感じ取っていただければと思います。

そして、会場ではそこに加えて「なるほど!」「そんなことができるんだ!」「知らなかった!」、そして「自分もやってみよう」につなげて欲しいですね

小さな子どもから高齢者の方まで、どなたでもご参加いただけるイベントにしておりますので、11月23日(木・祝)は、水島中央公園へぜひお越しください。

お待ちしています!!

おわりに

令和4年度(2022年度)くらしき防災フェアの消防救助(写真提供:倉敷市)

倉敷市は「平成30年7月豪雨(西日本豪雨)」で被災しました。

筆者は正直なところ、あのとき初めて「災害は身近なところでも起こること」を実感しました。以来、備蓄品を購入する、避難所の場所を確認するなどおこないましたが、だんだん意識が薄れてきているのも事実です。

「防災」を今一度考える場として、「くらしき防災フェア」に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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