「行がねばまいねの」SNSきっかけ 矢野顕子さん、故郷・青森の奈良美智さん個展でライブへ

Xで交わされた矢野さんと奈良さんのやりとり(一部加工しています)

 青森県弘前市出身の現代美術家・奈良美智さんの個展「奈良美智: The Beginning Place(ザ ビギニング プレイス) ここから」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催)が開かれている青森市の県立美術館で12月7日、青森市出身のシンガー・ソングライター矢野顕子さんがライブを行うことになった。奈良さんが10月の個展開幕後、交流サイト(SNS)上で矢野さんにアプローチしたのがきっかけで急きょ実現。県立美術館は70人(抽選)の観覧者を募集中だが、すでに定員を上回る申し込みがあるという。

 矢野さんが県立美術館で歌声を響かせるのは、開館前年の2005年、開館10周年の16年に続き3回目。過去2回はいずれもアレコホールで行ったが、今回は同展の会場となっている企画展示室Cで開かれる。

 同展関連イベントのラインアップには当初、矢野さんのライブは入っていなかったが、10月8日に奈良さんが同展の内容を報じた東奥日報の記事を引用する形でX(旧ツイッター)に投稿すると、矢野さんが「これだば行がねばまいねの」と津軽弁で反応。奈良さんは「会期なげはんで(来年2月25日まで)観(み)に来てけへ~ コンサートひらいでピアノど歌ッコきかへでければみなたげ嬉しがるびょん」と返信していた。

 ライブは、12月7日午後7時から約1時間の予定。観覧希望者は11月27日午後5時までに、県立美術館の同展ホームページから申し込む。観覧は無料だが、当日の同展チケットが必要。問い合わせは県立美術館(電話017-783-3000)へ。

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