「風来のシレン6」先行プレイレポート!ランダム性がやみつきになる「不思議のダンジョン」の最新作が登場

「不思議のダンジョン 風来のシレン」シリーズ14年ぶりとなる完全新作「不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録」が、Nintendo Switchで2024年1月25日に発売となる。ここでは、一足先にプレイしたライターによるレポートをお届け。

■はじめてでも何度も挑戦できるのでプレイしやすい!

「不思議のダンジョン」とは、スパイク・チュンソフトが手掛ける大人気シリーズ。入るたびに構造が変化するダンジョンを知識と経験、ひらめきを駆使して踏破していくダンジョンRPGだ。本作はなんと、14年ぶりの新作となっている。

主人公は、世界各地を旅して回る風来人のシレン。笠を被り、草を口にくわえた姿が印象的だ。本作の物語は、シレンと相棒の言葉を理解する語りイタチのコッパが、とある不思議な夢を見るところからはじまる。その夢に導かれ訪れたのが内海にある小さな島々のひとつ・とぐろ島だ。その島には、海賊のお宝が隠されているそうで、山頂にいる怪物の腹の中にはとびっきりのお宝が眠っているという。

オープニングでは、村人もたくさん登場し、とても賑やか。とくに印象的だったのは、怪物を倒すことを良しとしない干天坊(かんてんぼう)というキャラクターだ。まるで弁慶のような姿で、お面を被った2人を連れている。今後、怪物を倒そうとすれば立ちはだかってくると思うので、物語にどう絡んでくるのかが楽しみだ。

■経験を積みながら少しずつ前へ進んでいくのが楽しい

「不思議のダンジョン」の醍醐味であるダンジョンの攻略は、これまで「不思議のダンジョン」をプレイしたことのない筆者にとって新鮮なものだった。1Fを突破したら2Fへ……というように進んでいくのだが、一度倒れるとまた1Fからスタートとなるのだ。道具はもちろん、ギタン(お金)やレベルも最初に戻ってしまう。

しかも、ダンジョンに入るたびに入手できる道具やモンスターの場所などが変化。何度も挑戦し出現するモンスターの種類などを把握しながら進んでいこう。とにかく、何度もチャレンジすることが「不思議のダンジョン」の楽しみ方だ。

ダンジョンのマップは進んでいくと見えるようになるのだが、用途に応じて使い分けられる2種類のライブ探索表示や、シレンが歩いた道筋がミニマップ上に表示される機能などがあり、快適にプレイすることができた。

ダンジョンへ入るとモンスターがいるのだが、勝手に動くのではなく自分が1歩進むとモンスターも1歩進むというスタイル。そのため、どうしたら効率よくモンスターを倒せるのか、ゆっくりと考えながら進むことができた。とくに序盤強いと感じたのは、金色のバッタのような見た目をした3割バッター。攻撃力が高かったり、投げ物は打ち返してくるので要注意だ。

ダンジョンにはモンスターだけでなく、道具を交換してくれるキャラクターなども登場する。こちらも自分が動くと相手も動くので、話をしたいときは動きを予想しながら移動するといいだろう。

ダンジョンを突破していくのに欠かせないものが、道具。こちらはダンジョンに落ちているので、拾うことが可能だ。道具は使わずに取っておきたくなるが、「不思議のダンジョン」ではどんどん使用していくのがポイント。複数のモンスターに囲まれたり、戦いたくないモンスターに出会ったりしたときは、迷わずに使用することが大切だ。

筆者自身、はじめは道具を使わないでいたため、すぐに倒れ1Fから10Fまでの往復をくり返していたが、道具の使用を始めてからはサクサクと進めるようになった。道具もたくさんの種類があり、使用するタイミングや最適なものがどれなのかを考えるのが非常に楽しい。

倒れると道具などもすべてなくなってしまうのだが、ダンジョンで飛脚に道具を預けると村にある倉庫に運んでくれるので、なくしたくないものは預けるといいだろう。道中の村には武器や盾を鍛える鍛冶屋があったり、初めの村にはダンジョンでの戦い方を試すことができるもののけ道場などもあったので、活用していきたい。

今回はじめて「不思議のダンジョン」をプレイしたが、あまりに夢中になりあっという間に数時間が経っていた。何度も同じことをしているのに飽きることがないのは、ストレスのないランダム性がクセになるからだろう。何度もプレイしているはずなのに、ほしい道具がなかったりと自分の思い通りになりそうでならないのが非常に面白い。

前へ進めたときの達成感は最高だった。シリーズ6作目ということで、手を出しにくいと感じる方もいると思うが、前作までを知らない筆者がプレイしても問題なく楽しめたので、ぜひ本作で「不思議のダンジョン」デビューをしてみてはいかがだろうか。

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