ガーディアンズ・ビーバーに複数球団が興味 2020年サイ・ヤング賞

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、トレード市場において、2020年のサイ・ヤング賞投手であるシェーン・ビーバー(ガーディアンズ)に対し、複数のチームが興味を示しているようだ。1年後にFAとなるビーバーは、今夏のトレード・デッドラインで放出される可能性もあったが、7月中旬に右ひじの炎症で故障者リスト入り。MLB公式サイトでガーディアンズを担当するマンディ・ベル記者は「怪我がなければトレードされていたと思う」と述べている。

現在28歳のビーバーは7月中旬に右ひじの炎症で故障者リスト入りして長期離脱し、9月下旬になってようやく戦列復帰。メジャー6年目の今季は21試合に先発して128イニングを投げ、6勝6敗、防御率3.80、107奪三振という物足りない成績に終わった。安定した制球力は健在だが、サイ・ヤング賞に輝いた2020年に14.20を記録した奪三振率が2021年は12.48、2022年は8.91、そして今季は7.52とここ数年で大きく下落しているのが気になるところだ。

ガーディアンズは今季、タナー・バイビー、ギャビン・ウィリアムス、ローガン・アレンといった若手投手が台頭。投手育成に定評のあるチームであり、2022年に11勝を挙げたトリストン・マッケンジーも含め、ビーバーが抜けても先発ローテーションを組むことはできる。今オフは先発投手の補強を必要としているチームが多く、ビーバーが来季の開幕までに移籍している可能性は高いと言えるだろう。

モロシ記者は「ウィンター・ミーティングで有力なFA投手が市場から消えたあと、ビーバーへの関心がさらに高まるだろう」と予想。「ガーディアンズはビーバーを放出できるだけの投手層を持っている。だから、他のチームはビーバーに関してガーディアンズに問い合わせを行っているんだ。数週間後には彼のトレード交渉が活性化していると思うよ」とガーディアンズがビーバーの放出に動くことを確信しているようだ。

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