最もトレード移籍の可能性が高いエース投手はレイズ・グラスノー

今オフのトレード市場ではタイラー・グラスノー(レイズ)、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)、ディラン・シース(ホワイトソックス)、シェーン・ビーバー(ガーディアンズ)という4人のエース投手が注目を集めている。では、このなかで最もトレード移籍の可能性が高いのは誰なのだろうか。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「グラスノーだと思う」とコメント。米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者も「グラスノーだろう」との見解を示している。

フェインサンド記者によると、匿名の2人の球団幹部が「レイズは今オフ、間違いなくグラスノーをトレードに出すだろう」と語っていたという。最大の理由は2500万ドルというグラスノーの来季の年俸だ。

ローゼンタール記者はレイズのシーズン開幕時点のペイロールが約8300万ドルのラインを過去に超えたことがないことを紹介。しかし、現時点でレイズの来季の開幕ペイロールは1億2500万ドルと予想されている。「彼らはそれだけの金額を支払う余裕があるのかもしれない。でも、それだけの金額を抱えたまま来季の開幕を迎えたいと思っているようには見えない」とローゼンタール記者。ペイロール削減のためには、チーム最高給のグラスノーを放出するのが手っ取り早いというわけだ。

フェインサンド記者とローゼンタール記者以外にも、グラスノーがトレードされることを予想する記者は多く、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者は「グラスノーが今オフ中にトレードされることは広く予想されている」とリポート。「FanSided」のロバート・マレー記者は「グラスノーがトレードされる確率は99.999%だ」とトレードを確信しているようだ。

現座30歳のグラスノーは非常に故障が多い投手であり、メジャー8年目の今季は21試合に先発して120イニングを投げたが、これは8年間で最も多い投球イニング数だった。10勝7敗、防御率3.53、162奪三振を記録し、初の2ケタ勝利をマーク。奪三振率は4年連続で12を超えており、ポテンシャル的にはサイ・ヤング賞も十分に狙える投手である。

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、グラスノーのトレード交渉はまだ「予備段階」だという。トレードが成立するまでにはしばらく時間がかかりそうだが、FA市場から有力投手が消え始めるとともに、トレード交渉が本格化していくことになりそうだ。

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