TRACE Internationalが2023年贈収賄リスクマトリックスを発表

【アナポリス(米メリーランド州)2023年11月16日PR Newswire=共同通信JBN】贈収賄防止、法令順守、優れたガバナンスを専門とする非営利の国際経済団体TRACEは、194の法域におけるビジネス贈収賄リスクを評価した「2023年贈収賄リスクマトリックス」を発表しました。

注目すべき評価結果は、以下の通りです。

* 今年のデータによると、商業賄賂リスクが最も高いのは北朝鮮、トルクメニスタン、シリア、赤道ギニア、イエメンで、最も低いのはノルウェー、ニュージーランド、スイス、スウェーデン、デンマーク。
* 今年はスコア、順位が比較的安定しており、平均スコア変動は1.2ポイント、平均順位変動は3.9でした。これは、昨年のスコア算出に使用されたソースからのデータが引き続き入手可能だったことも一因です。
*昨年と比較してスコアが4ポイント以上変動し、外れ値と思われる国もいくつかありました。このような大幅なスコアの変動の主な要因は、前回の実施が8年以上前だった世界銀行企業調査から、こうした国々の新たなデータがもたらされたためです。
* 外れ値ではない国の中では、クウェート、シエラレオネ、モルドバ、セーシェル、ブルガリアが最も順位を上げ、アゼルバイジャン、エルサルバドル、キリバス、エスワティニ、チュニジアが最も順位を下げました。

世界の贈収賄リスクに関するより信頼性の高い情報を求める経済界のニーズに応えるため、2014年に初めて発表されたTRACEマトリックスは、企業がビジネス贈収賄リスクの根底にある状況を精査するのに役立ちます。

TRACEのAlexandra Wrage会長は「汚職を減らす取り組みにおいて、経済界は中心的な役割を果たしています」「多国籍企業は、公務員や政府指導者と直接関わり合いを持つ際に高い倫理基準を保つことで、各国のガバナンス向上に貢献できます。ただし、企業はより的確にリスク目標を設定するため、汚職の根本原因や多面的性質を理解する必要があります」と指摘しています。

TRACEマトリックスは、TRACEinternational.org/trace-matrixで公開されています。マトリックス・データブラウザー(matrixbrowser.TRACEinternational.org)にアクセスしてください。

TRACEについて

TRACEは、贈収賄防止、法令順守、優れたガバナンスに特化した非営利の国際経済団体です。企業がビジネス上の贈収賄リスクをより簡単かつ低コストで回避し、低減できるようにするため、2001年に設立されたTRACEは、世界中の数百の企業が採用している贈収賄防止基準を確立したことで高く評価されています。TRACEは会員のニーズに応えるため、法令順守プログラムを強化するツールやリソースを継続的に開発しています。TRACEは米国に本部があり、カナダで登録されており、4大陸に拠点を置いています。詳細については、www.TRACEinternational.orgをご覧ください。

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