世界8位ルーネ、今季終盤にコーチ就任したベッカー氏とのパートナーシップは来季も継続

ルーネ、ベッカー氏とのパートナーシップを来季も継続

11月19日、世界ランク8位のホルガー・ルーネ(デンマーク)のコーチを務めているグランドスラム通算6勝を誇るコーチのボリス・ベッカー氏は、パートナーシップが来年も続くことを明らかにした。

20歳のルーネは、今季を世界ランク10位でスタートさせると、4月のATP250ミュンヘンでツアー4度目のタイトルを獲得。その他にもATPマスターズ1000モンテカルロ、ローマで準優勝し、全仏オープンとウィンブルドンで8強入り。8月には自己最高となる4位を記録している。その一方で、8月以降のハードコートシーズンは苦戦。出場6大会のうち5大会で初戦敗退と思うような結果を挙げられずにいた。

その後、10月中旬にグランドスラム通算6勝のレジェンド、ベッカー氏を招聘し、てこ入れを図るとATP500バーゼルで4強、ATPマスターズ1000パリで8強と復調。ツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)では、グループステージで敗退したものの、決勝に進んだノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)、ヤニック・シナー(イタリア/同4位)とのフルセットの接戦を演じている。

帯同し始めてから3大会を終え、19日にベッカー氏は自身のSNSを通じて「ルーネとのパートナーシップを2024年も継続できることをうれしく思っている。彼を中心にチームを作り、コート内外で最高の状態を作り出そうとしている」と、来年もルーネとツアーを戦うことを明らかにした。

ベッカー氏は、2014年から2016年の3シーズンにわたってジョコビッチのコーチをしており、その間グランドスラム6勝、ATPマスターズ1000で14勝、ツアー最終戦2勝に貢献。

ルーネのチームにベッカー氏が加入したことにジョコビッチは、「ボリスをチームに招いたのはとてもいい決断だと思う。彼はこのスポーツのレジェンドで、プレーヤーとコーチの観点からもゲームを理解している人物だ。ホルガーは若くしてトップ10に入っている選手だが、トップ10に入ることとグランドスラムで優勝すること、このスポーツでトップに食い込むことはまた別のことなんだ。成績に浮き沈みがあるのは普通のことだから、ボリスが彼のテニスを向上させる手助けをすると確信している」と太鼓判を押している。

レジェンドであるベッカー氏とともにまだ20歳のルーネは更なる飛躍を遂げることができるのか来季が楽しみだ。

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