ユーロ予選無敗のフランス、指揮官は若返ったチームの2023年に言及 「非常に良い転換期を迎えた」

この1年には満足のデシャン監督[写真:Getty Images]

フランス代表のディディエ・デシャン監督が試合を振り返った。フランス『レキップ』が伝えた。

18日に行われたユーロ2024予選グループB第9節のジブラルタル代表戦を14-0の歴史的大勝としたフランスは、21日の最終節でギリシャ代表と対戦。7戦全勝で首位通過が決まっている中、FWランダル・コロ・ムアニの先制点とMFユスフ・フォファナの同点弾で2-2のドローとした。

8戦全勝とはいかなかったものの、無敗でユーロ2024予選を終えたフランス。デシャン監督は2023年の成果を振り返っている。

「ワールドカップ(W杯)後はベテラン選手たちが(代表を)引退する年だ。我々は非常に良い転換期を迎えた。若いチームでありながら、無敗を維持することで常に競争心が保たれた」

「ピッチ外でも良い雰囲気だった。選手が変わってもフランスのレベルはとても高いままだ。選手たちがこのレベルを維持しているのを見られて満足だ」

FWキリアン・ムバッペをベンチスタートとしたことにも言及。各国でケガ人が続出する中、リスクを回避するための選択だったと述べた。

「選手たちと話し合った結果だ。プレー時間を分配し、金曜日(24日)にもプレーする選手を守るためだった。我々は午前5時にフランスに戻る。何人かの選手に対してリスクを負わせないよう最善を尽くした」

また、FWキングスレー・コマンのクロスがディフレクションし、ゴールラインを割ったようにも見えた90分のシーンについてもコメント。ノーゴールの判定や、ユーロ2024予選にゴールラインテクノロジーが導入されていないことについて自らの見解を述べ、後半の立て続けの失点にも触れた。

「我々は非常に高いレベルの国際大会の舞台でプレーしている。控えめに言ってゴールライン(テクノロジー)がないというのは驚きだ。これは予選の段階だ。もしこの試合で本戦出場が懸かっていたとしたら… だとしてもゴールライン(テクノロジー)はなかっただろう」

「審判団と話をした。もし彼らがラインを越えていたと99%考えているなら… それでもゴールラインに対して真横からの映像はない。ゴールラインテクノロジーが我々に勝利をもたらす可能性もあったかもしれないが、5分間で2失点したのはVAR がなかったからではない」

12月2日に行われるユーロ2024の組み合わせ抽選会に向けた心境も語っている。

「様子を見る。予選通過した国や抽選方法を考えると、イタリア代表やクロアチア代表がポット4に入るかもしれず、不確定要素があるのは明らかだ。しかし、我々はシード権を獲得するためにできることはやった。あとは運次第だ」

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