犬飼育で認知症リスク低く 都センターの高齢者調査

雪の中、犬と散歩する人=2012年

 犬を飼っている高齢者は、飼っていない人に比べて認知症の発症リスクが低いという研究結果を、東京都健康長寿医療センターのチームが22日までに国際科学誌に発表した。ペット飼育と認知症との関連を明らかにしたのは初めてとしている。

 調査は東京都の65歳以上の男女1万1194人を対象に、16年から20年までのデータを分析。4年間で認知症を発症した人は5%で、犬を飼っている人は飼っていない人に比べ認知症リスクが40%低かった。

 犬を飼っている人のうち、運動習慣がある人や社会的に孤立していない人の方が発症リスクが低い傾向にあることも分かった。猫の場合は飼育の有無で発症リスクに差はなかった。

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