【鹿島】川崎戦へ松村優太「あの強度を一つの基準に」。U-22日本代表でのアルゼンチンからの鮮烈ミドルを自信に

南米強豪から5ゴール…「そのなかでウチはここ最近、全然点を取れていません」。

[J1 33節]川崎 – 鹿島/2023年11月24日19:00/等々力陸上競技場

J1リーグ33節、鹿島アントラーズが11月24日にアウェーで川崎フロンターレと対戦する。このインターナショナルマッチウィーク、U-22日本代表の一員としてU-22アルゼンチン代表戦(〇5-2)でゴールを決めた鹿島の松村優太が22日、オンラインによる取材に応じて、金曜日の対戦に向けて抱負を語った。

パリ・オリンピック世代による強豪アルゼンチンとの対戦で、松村は強烈な左足のミドルを叩き込みインパクトを残した。

「南米のチームの強度の高さをしっかり経験できました。強豪相手に自分が結果を残し、鹿島に戻ってくることができて、成長できたと思います。あの強度を忘れず一つ基準にしていきたいです。ここ(鹿島)に持って帰ってくるものが多い活動になりました」

松村は先のアジア大会にも参戦するなど、代表活動に加わりながら、何が鹿島に求められているのか、足りていないのかについて、ゴールへの飢えを口にする。

「A代表も僕らの(U-22)代表も複数得点を取れていて、アルゼンチンからも5点を取れました。A代表はいろいろな試合で4点以上を取っています。そのなかでウチはここ最近、全然点を取れていません(6試合で4点。9月2日の湘南ベルマーレ戦[△2-2]以降、複数ゴールなし)。(アルゼンチン戦は)先制点もミドルで、僕のシュートもミドルでした。最後の5点目も最終ライン前からのパスで背後を抜けて決めたものでした。

積極性や前への選択ができていますが、(鹿島では)それがけっこう後ろに向いてしまっているとは感じます。そういった意味で『チャレンジすること』を残り2試合、自分自身がやっていければ。シュートを増やさないと点は増えないので、積極性の部分ですね」

鹿島の失点数は確かに少ない。ただ、”まず失点しないこと”にどこか意識が向きすぎ、畳みかけるというシーンは限られる。大胆な攻撃を繰り出せずにいる。

だからこそ川崎戦、松村は「勝利」のために立ち向かっていきたいと意欲を示す。

「(川崎には)何年も勝てていないし、僕もここに来てから一度も勝っていません。まず絶対に勝たないと、という気持ちはあります。川崎フロンターレは上手いので、一度行って(ボールを)取れる相手ではなく、守備の連続性や献身性も大事になってきます。

そういった意味でも自分が貢献できると思います。二度追い、三度追いをして、相手を困らせることが大事です。点を取るところでは、川崎さんも最近はちょっと失点もあるので、自分たちがより積極的に狙っていく、そのチャンスの数を増やしていきたいです」

関連記事>>【鹿島】ピトゥカ、知念慶とのPKキッカーを巡るやりとり明かす「娘の前で決められて、もの凄く嬉しい出来事に」

すでに鹿島は今季の無冠が決定し、最近は5試合未勝利である。松村は「(ノータイトルが確定し残り2試合となり)来季を見据えるフェーズに入ってきていると思います。自分たちがやってきたことを出すことに対して不足のない相手。ここで川崎に勝てていなかった負の連鎖を止めたい。その勝利を目指して全力でやりたいです」と、未来を切り開くキッカケを掴もうとしていた。

© SAKANOWA株式会社