年明けに藤井聡太八冠(21)に挑むのは菅井竜也八段(31) 王将戦の挑戦者を決める対局が終結

将棋の藤井聡太八冠(21)が、年明けから防衛に臨む「王将戦七番勝負」。

注目の挑戦者を決める対局が東京で行われています。

藤井聡太八冠が3連覇を目指す、王将戦七番勝負は年明けに開幕します。

11月22日、挑戦者を決める「王将戦挑戦者決定リーグ戦」の最終戦が、午前10時に東京で一斉に始まりました。

ここまで7人の総当たり戦で行われてきた挑戦者決定リーグ。

現在、挑戦権を自力で獲得する可能性があるのは、4勝1敗の1位タイで並んでいる永瀬拓矢九段(31)。

そして菅井竜也八段(31)です。

22日は、永瀬九段は佐々木勇気八段(29)と。

菅井八段は近藤誠也七段(27)と対局しています。

共に勝った場合は、後日プレーオフで直接対決します。

一方、どちらも敗れた場合には、4勝2敗ですでに日程を終えている前期の王将戦の挑戦者、羽生善治九段(53)と永瀬九段によるプレーオフで挑戦者が決まります。

規定では、トップに複数の棋士が並んだ場合は前期の「王将戦挑戦者決定リーグ戦」の成績上位2人によるプレーオフを行うことになってます。

そして、午後6時半ごろに菅井八段が近藤七段に勝利しました。

一方の永瀬九段と佐々木八段の戦いも午後7時前に永瀬九段が敗れました。かなり接戦だったようなんですけども、敗れてしまいました。

これで最終的には、菅井八段が藤井八冠の対戦相手になってくるということなんですね。

ただ菅井さんが相手でも、これまでの対戦成績を見ますと、やっぱり藤井八冠は有利なんですね。

というのも今年度の成績は30勝5敗の無双状態で、今年度の勝率は8割5分を超えているんです。年内の公式戦は、もう収録対局のみで、年内予定されていたタイトル戦も全部終わっちゃったぐらい強いということです。

本当にことしは激務だったと思いますから、藤井八冠少しはゆっくりしてほしいのですが…ゆっくりできなさそうなんです。

というのも、日本将棋連盟がアマチュア棋士に発行する免状の署名の仕事があるんです。将棋連盟の会長と竜王の署名が必要になっているんです。

なので、羽生善治会長と、竜王名人の藤井聡太八冠の2人が署名しなきゃいけない。実は、1枚1枚手書きで初段から6段までかなりの応募があるということで、この仕事に年末は追われそうだということなんですね。藤井八冠の年末調整、果たしてどうなるんでしょうか?

© CBCテレビ