香港海事週間、中連弁主任が講演

香港の海運・港湾業界の年次イベント「香港海事週間2023」が11月20日開催され、重要イベントの一つである「第3回世界海運ビジネス会議」のメインフォーラムで中央人民政府駐香港特区連絡弁公室(中連弁)の鄭雁雄・主任が講演した。21日付香港各紙によると、鄭主任は習近平・国家主席が米国サンフランシスコでバイデン米大統領と会談したとに触れ、「米中が正しい方法を見つけ、方向を定め、混乱と変化の世界に確実性を注入し、安定性を高めるため、会談は前向きで包括的、建設的で戦略的意義があり、広範囲にわたる影響力を持つものだった。両首脳は協力して世界経済の回復と地域の安定をもたらすとともに、開放と密接な関係にある海運業界に新たな期待をもたらした」と述べた。

鄭主任は「まず経済のグローバル化の歴史的傾向を把握し、団結と協力を通じて双方に利益をもたらす結果を追求しなければならないこと。現在の世界は過去100年に見られなかった大きな変化を経験しており、経済低迷などの世界的な課題に直面して、デカップリング、遮断、抑制といったグローバリゼーションの流れに逆行することは効果がない。二つ目は、中国の対外開放の勢いを捉え、好機を捉えながら発展を促進することであり、複雑かつ刻々と変化する国際情勢の中、各国の海運業界が中国という巨大な船に乗り込む戦略最も賢明な選択となるだろう」という観点を示した。

鄭主任はまた、香港の改革と発展の有利な状況を捉え、変革とアップグレードの勢いを強化する必要があると指摘。現在、香港版国家安全法の制定と施行、選挙制度の改正と改善、地方統治の改善やその他の重要な措置により、愛国者による香港統治の原則が効果的に実施されていると評価した。「香港は国際海運センターとしての地位を強化するために、国家全体の発展に融合することによってもたらされる広大な空間をうまく活用し、発展していく上でこれまで以上に有利な立場にあり、中央政府はこれを断固として支持している」と言明した。

© HKP