「ハヤテ223」(本拠地・静岡市)プロ野球ファームリーグ参入正式決定!24日に会見…所属選手は後日発表へ

都内ではプロ野球12球団のオーナー会議が開かれ、静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」の来シーズンからのファーム(2軍)リーグへの参入が正式に決定しました。

午後2時前、東京都内のホテルに集まったプロ野球12球団のオーナーたち。会議では、静岡市を本拠地とする「ハヤテ223」のファームリーグ参入への正式決定について、協議が行われました。「ハヤテ223」は9月のオーナー会議で参入が内定していました。

(NPB 榊原 定征 コミッショナー)

「正式には次回のオーナー会議で決定だが、プロ野球の裾野拡大、地域振興に資するような形ができたことはコミッショナーとしてもうれしく思う」

しかし、正式決定までに「ハヤテ」にはいくつかの課題が出されていました。施設面では「本拠地となる清水庵原球場の改修」に「室内練習場や選手寮の整備」。また「スポンサーや球団首脳陣の確保」などが求められていました。こうした課題をクリアするため「ハヤテ」は調整を続けてきました。

(ハヤテ223 杉原 行洋 社長)

「室内練習場については、草薙球場に素晴らしい施設があるので、これを何とか使わせてほしいという話をさせていただいている」

ハヤテは40人ほどの選手を集める予定ですが、11月には独自のトライアウトを実施。トライアウト以外にも、プロ野球経験者や外国人選手の獲得を目指し奔走しているといいます。市営球場である本拠地の「清水庵原球場」のフェンスや防球ネットなどの改修については、静岡市が改修費として11月の補正予算案に3000万円を計上するなど、行政の協力を得ることになりました。また、静岡市とは「清水庵原球場」の愛称に企業名や商品名をつけることができるネーミングライツ(命名権)について協定を結ぶなど、来シーズン参入に向けて準備を進めています。22日のオーナー会議は約1時間で終了しました。

(NPBオーナー会議 後藤 高志 議長)

「オーナー会議として正式参加承認を了承致しました」「野球振興策としての裾野拡大実現につながることを期待したい」

NPB=日本野球機構は、ファームリーグへ静岡市の「ハヤテ223」と「オイシックス新潟アルビレックスベースボールクラブ」の 2球団の来シーズンからの参入を正式に決定しました。「ハヤテ」については「本拠地となる清水庵原球場の改修」や「球団首脳陣・選手の確保」については問題ないと判断されたと言います。

(NPBオーナー会議 後藤 高志 議長)

「野球の裾野拡大と地域の発展に貢献する、こうした目的に向かって着実に新潟・静岡は準備を整えている。来年の2球団の参加については、順調にスタートできるという手応えはある。12球団のオーナーもそういう認識で一致している」

また、来シーズン参入する静岡・新潟の2チームは、既存の12球団と本拠地で1カード(3試合)以上試合を行うことも発表されました。「ハヤテ223」は、24日、チームの運営方針などについて会見をする予定で、所属選手については後日発表するということです。

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