「阪神、オリックスは関西の誇り」祝福メッセージ続々と 早くも来季再戦の期待も 23日にVパレード

38年ぶりの日本一を達成し、ナインに胴上げされる阪神・岡田彰布監督=5日、京セラドーム大阪

 プロ野球で1985年以来の日本一を達成したセ・リーグの阪神タイガース。日本シリーズで敗れたとはいえ、パ・リーグ3連覇を飾ったオリックス・バファローズ。関西2球団による優勝記念パレードは23日に神戸市と大阪市で同時開催される。神戸は午前11時から阪神、午後2時からオリックスが登場し、大阪は同じ時間帯にオリックス、阪神の順で巡る。前例のないパレードに向け、神戸新聞社が祝福メッセージを募集したところ、多数の投稿が寄せられた。その一部を紹介する。 ### ■38年ぶり…人生を重ね

 38年ぶりの阪神日本一に人生の歩みを重ねる人は多い。「85年に高3のクラスで出会い付き合い始め、2023年は結婚30周年の旅先での日本一でした」と明かすのは神戸市灘区の主婦(55)。「もっと頻繁に日本一になってくれてええんよ! このペースでは、次の日本一は見られへんかもしれないので」と叱咤(しった)激励も忘れない。

 1985年に社会人になったという愛媛県の丹辰幸さん(61)は今年、退職を迎えるという。「人生における大事な節目で阪神が日本一を飾ってくれたことが感慨深く、うれしい限りです。本当にありがとう。日本一、おめでとう!」と感謝の思いをつづった。

 「幼少の頃から阪神一筋で応援し、38年前は国鉄時代の車掌。所属する明石車掌区の阪神ファンが甲子園口駅界隈(かいわい)の施設で祝勝会に参加したことが脳裏からよみがえりました」という明石市の中島敏行さん(65)は「Vパレードを元気につなげてください」と願う。

 気長に待ち続けた西宮市の秋山将器さん(75)は「日々の勝敗に一喜一憂せず、やるべきことを着実にやろうと前に進んでいる阪神に、心の余裕をもらっていました」と記す。その上で「大きな喜びをありがとうございました」と結んだ。

 虎ファンの夫と一緒に、子ども3人の名前に「虎」の文字を入れたという姫路市の岡部優さん(49)は「夢にまで見たVパレードを心からありがとう!」と家族全員で歓喜に浸る。 ### ■59年ぶり…両者を祝福

 59年ぶりとなった日本シリーズの関西対決。第7戦まで熱戦を繰り広げた2球団への賛辞も絶えない。

 神戸市東灘区の平松慶大さん(56)は「球団の至上命令である優勝を、冗談のように『アレ』と言い、見事に『ソレ』を成し遂げた岡田(彰布)監督や選手の皆さんに祝福と、球史に残る熱戦の関西ダービーを争ったオリックスに感謝」と歴史的死闘に拍手を送る。

 神戸市北区の菅原利男さん(75)は「夢のような日本シリーズが実現。両チームの素晴らしい試合に興奮しました。来年も両チームでの日本シリーズの戦いを待っています」と早くも来季の再戦に期待する。

 そして、いよいよ迎えたパレードの日。神戸市東灘区の中川政則さん(63)は「両チームは関西の誇り。パレードもちろん行きます」と胸を躍らせている。 (まとめ・大原篤也)

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 プロ野球のペナントレースを制した阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードに向け、兵庫県や大阪府、関西経済連合会などでつくる実行委員会は、開催事業費を募るクラウドファンディング(CF)を行っています。11月30日午後11時まで、専門サイト「READYFOR(レディーフォー)」で受け付けます。

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