「安定的皇位継承に課題」 宮内庁長官、改めて認識示す

宮内庁の西村泰彦長官

 宮内庁の西村泰彦長官は22日の記者会見で、皇位継承策を巡る国会での議論について「口を挟む立場ではない」とした上で「現時点の皇室全体を見渡すと、安定的な皇位継承という観点からは課題がある。皇族数の減少は皇室の活動との関連で課題がある」との認識を改めて示した。

 自民党は17日に総裁直轄の新組織「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の初会合を開いた。政府の有識者会議は2021年12月、(1)女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保有(2)養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰―の2案の検討を求める報告書を答申しており、自民の懇談会は2案を踏まえながら議論する。結論を出す時期は定めなかった。

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