特養ホーム舞台の“横領”…影響は? 静岡市長「不安に寄り添った対応を」元警察官と団体職員が逮捕された事件

特別養護老人ホームが舞台の2人が逮捕された横領事件で、SBSが確認したところでは、元警察官の男は2022年10月1日に社会福祉法人の理事長に就任し、2023年3月6日に辞任。理事長は、別の女性に変わっています。

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カメラを向ける事は許されませんでしたが、11月22日、現在の理事長がSBSの取材に応じ「市の監査で社会福祉法人の口座から約2000万円が引き出されたことを知ったが、前理事長の会社に振り込まれただけのお金の動きで、横領されているとは思っていなった」とコメントしました。

この事件、最も不安なのは、施設を利用されている方とその家族です。影響について取材しました。

特別養護老人ホームには、2人が逮捕された21日以降、利用者の家族などから複数の問い合わせがあったといいます。

<特別養護老人ホーム施設長>
「テレビで見たけど大丈夫ですかとか、施設を出ていかなければならないのかと、心配される声がありますけど、『大丈夫ですよ』と対応しています」

静岡市の難波市長も22日の会見で次のように話しました。

<静岡市 難波喬司市長>
「入所者の方が不安に思う可能性もあるので、市としてはそのような不安に寄り添った対応をしていきたいと考えている」

さらに、施設に対しても指導を続けていくと加えました。

<静岡市 難波喬司市長>
「施設そのものの経営の健全化については、改善勧告などもしているので、しっかり改善内容の確認作業などを実施して、健全な経営がされるように指導をしていきたい」

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