「大麻グミ」販売 姫路と尼崎の2店を立ち入り調査 兵庫県や県警、自粛を要請

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 大麻に似た成分を含むグミを食べた複数の人が救急搬送された問題で、兵庫県や県警などは22日までに、同じ成分を含むとみられる菓子を販売しているとして、医薬品医療機器法に基づき、姫路市の雑貨店と尼崎市の飲食店に立ち入り調査をした。健康被害は確認されていないという。

 県などは9月、2店が合成化合物HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)を含む菓子を納入しているとの情報を受けて立ち入り調査を実施。成分入りのグミやクッキーなどが売られているのを確認し、販売自粛を求めた。

 その後、東京などで救急搬送事案が相次いだことから、今月17日に再調査。一部の商品は売り切れていたが、あらためて2店に自粛を要請した。菓子は大阪や東京、姫路の会社などで製造されていたという。

 厚生労働省は22日、HHCHを指定薬物に追加。県薬務課は「よく分からない成分の入った食品は買わないで」と呼びかけている。

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