ロバート・クビサがAFコルセに電撃加入。WECで“3台目のフェラーリ499P”をドライブか?

 フェラーリのハイパーカーやGT車両でレース活動を行うイタリアのAFコルセは11月22日、2024年に向けてロバート・クビサがチームに加入したと発表した。

 ポーランド出身の38歳、元F1ドライバーのクビサは、2023年のWEC世界耐久選手権にチームWRTから参戦し、LMP2チャンピオンに輝いている。

 来季はこのクラスがWECからは除外されることになっており、クビサはトップカテゴリー参戦の道を模索していた。

 彼は最近まで、2024年シーズンのレース参戦について、ポルシェ陣営のハーツ・チーム・JOTAと交渉があったことを示唆していたが、その話は実現しなかったようだ。

「来シーズン、僕とAFコルセが同じ道を歩むことを嬉しく思う」とクビサは語った。

「AFはモータースポーツ史上、最も成功したチームのひとつだ。ともに素晴らしい仕事ができると確信している。それに、僕はイタリアのチームに戻ってきたことになるが、それは決して小さなことではない」

 AFコルセは、チーム内でのクビサの役割に関するさらなる情報が「今後数週間以内に」発表されるだろうと述べている。

 この契約は、フェラーリの耐久部門グローバル責任者であるアントネッロ・コレッタが、WECのハイパーカークラスで3台目のフェラーリ499Pの可能性をサポートする「準備ができている」と語ってからすぐのタイミングで発表されたものとなる。

 3台目のマシンは、2023年にLMGTEアマクラスに参戦していた『リシャール・ミル・AFコルセ』からのエントリーに関連すると考えられている。なお、LMGTEアマクラスは2023年限りで廃止された。

 チームオーナーのアマト・フェラーリは、「ロバートのような才能のあるドライバーを私たちの家族に迎えることができて大変光栄だ」と語っている。

「彼の才能と優れたプロフェッショナリズムは、我々のチームに新たな付加価値をもたらすだろう」

フェラーリAFコルセが2023年のWECハイパーカークラスに投入した2台のフェラーリ499P

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