「全国の舞台で喜びを」広島経済大学野球部 東賢孝新監督の挑戦

広島六大学野球に所属する広島経済大学野球部に先日、新監督が就任しました。社会人野球で全国の舞台を知るベテラン監督が、チーム改革に挑みます。

あの 柳田悠岐(福岡ソフトバンクホークス)を生んだ広島経済大学野球部―。今月1日、東賢孝 新監督が就任しました。学生時代は、広島商業で野球観を培い、社会人野球でも勝利を知り尽くした名将です。

広島経済大学 小笠喜徳 野球部長
「学生にも聞きますが、東監督は練習のメリット・デメリットを説明してくれる。言葉として選手の頭にスッと入っていく」

かつて伯和ビクトリーズを率い、都市対抗野球に9回、日本選手権に6度出場。社会人であれ、学生であれ、全国で戦うためには守り勝つ野球が重要。さらに攻撃面でもフルスイングだけではない細やかさを求めます。

広島経済大学 東賢孝 監督
「(全国の)いい投手を相手にガンガン打って点は取れない。 機動力や仕掛けも含めて得点力を上げていきたい」

広島商業高校時代からプロに注目された 寺本聖一 選手です。50m6秒0の俊足に、遠投110mの強肩。さらにパワーあふれる打撃は、プロのスカウトも注目します。ただ、パワーとは裏腹に、打撃の粗さも課題になっていました。

東賢孝 監督
「配球を読みながら狙いを絞るとか、そういうことを意識できればチームでも中心選手になれると思う」

広島経済大学 寺本聖一 選手
「追い込まれてもファウルで粘り、決め球をファウルで逃げきれればもっと相手にプレッシャーをかけられるので、そこをがんばりたい」

全国で戦うために…。百戦錬磨のベテラン監督は、明確な言葉で選手にプレーの方向性を伝え、次なる春に挑みます。

広島経済大学 東賢孝 監督
「(目標は) 全国制覇と言いたいところですが、まだまだそんなに大きなことは言えない。まずは全国に出て、勝つ喜びを選手に経験させたいし、味わいたい。まずは全国に出て、喜びを分かち合うのが未来の目標です」

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