<レスリング>アジア・インドア&マーシャルアーツ大会は4度目の延期、パリ・オリンピック後に実施

アジア・オリンピック評議会(OCA)は11月16日、来年2月にタイのバンコクとチョンブリーで予定されていた第6回アジア・インドア&マーシャルアーツ大会(AIMG)を約半年間、延期することを発表した。正確な日時は後日決定し、発表される。

タイ・オリンピック委員会がパリ・オリンピックに向けて準備を進めており、大会に予算を割り当てるのは難しい状況になっていることと、アスリートのほとんどがオリンピックに向けた準備に入っており、それらの選手の参加が難しいため、OCAとタイ・オリンピック委員会でオリンピック後に実施することが合意されたという。

第6回AIMG大会は当初、2021年5月に開催される予定だったが、新型コロナウィルス蔓延のため2022年3月に延期。蔓延がおさまらなかったため、2023年11月に再延期された。さらに、タイの総選挙の結果、新政府が誕生して政権が移行。その結果として、 資金調達が遅れ2024年2月24日(土)~3月6日(水)に延期されており、今回で4度目の延期となった。

この大会は、アジア大会などを主催するOCAが、アジア大会やオリンピックにない競技を含めたアジアのスポーツ振興を目指して開催。2005年に始まった「アジア・インドア・ゲームズ」と、2009年にスタートした「アジア・マーシャルアーツ・ゲームズ」とが2013年に合体して「第4回アジア・インドア&マーシャルアーツ・ゲームズ」として再スタート。以後、4年に1度行われることになっている。

2017年にトルクメニスタンで行われた第5回大会は、レスリング男女18階級が行われ、日本は全階級に参加した。ほかにUWW認定のレスリング・スタイルとしては、ベルトレスリングとクラッシュが実施され、ともに参加している。

今度の大会は、レスリングでは男子はフリースタイル74・86kg級、グレコローマン67kg級、トラディショナル・レスリング62kg級の4階級、女子は53kg級と、トラディショナル・レスリング57・68kg級、クラシック・スタイル52・58・63kg級の6階級の計10階級が実施される予定。格闘技の盛んな国らしく、他にキックボクシング、柔術、サンボなどが行われ、最近、MMA(総合格闘技)が加わった。

▲2017年大会(トルクメニスタン)で、金メダルを含めメダル9個を獲得して帰国した日本チーム

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