岡沢選手(日大山形高出)と笑顔全開 尾花沢小5年生、ボクシングの魅力体感

児童から応援旗を贈られ笑顔を見せる岡沢セオン選手(中央)=尾花沢市尾花沢小

 来夏のパリ五輪に出場するボクシング男子71キロ級の岡沢セオン選手(INSPA・日大山形高出)が22日、尾花沢市尾花沢小(水田浩校長、357人)を訪れ、5年生の体育の授業で講師を務めた。ゲームを交えてボクシングの魅力を伝え、「パリで金メダルを取る」と力強く宣言した。

 「子どもが好き」という岡沢選手は笑顔で体育館に登場し、5年生57人とすぐに打ち解けた。体のひねりを使ってパンチを放つことや足の動きが重要だと強調したほか、児童を相手に駆け引きの感覚を養う押し相撲に挑戦。「無理だと諦める前に、勉強でもスポーツでも本気でやってみてほしい」と子どもたちに語りかけた。

 児童たちは、パリ五輪での活躍を願う寄せ書き入りの応援旗を岡沢選手に贈った。フェアプレーについて質問した菅野緋香俐(ひかり)さん(11)は「相手のことを思ってプレーすることが大切と知った」と話した。

 同校創立150周年を記念し、スポーツ庁の委託事業として実施。21日に上山市宮川中でも授業が行われた。

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