Dバックスが三塁手補強に成功 マリナーズから強打のスアレス獲得

今季ナ・リーグを制したダイヤモンドバックスは三塁手が補強ポイントの1つとなっていたが、その補強を無事に完了させた。日本時間11月23日、ダイヤモンドバックスはマリナーズへセビー・ザバラとカルロス・バルガスの2選手を放出してエウヘニオ・スアレスを獲得するトレードが成立したことを発表。メジャー通算246本塁打の実績を誇る強打の三塁手がチームに加わった。ここ数年、三塁のレギュラーを固定することができていなかったダイヤモンドバックスにとって、待望の正三塁手となる。

現在32歳のスアレスは、今季マリナーズで全162試合に出場して打率.232、22本塁打、96打点、OPS.714を記録。リーグワーストの214三振という数字が示す通り、穴の多い打者ではあるが、2016年以降の7シーズン(60試合制の2020年は除く)はいずれも20本塁打以上を放ち、2019年に記録した自己最多の49本塁打も含め、30本塁打以上も4度マークしている。

ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMは「我々は毎日プレーできる三塁手を探していた。スアレスは我々がここ数年プラトーンを組んできたポジションにパワーと守備力、そして毎日プレーするという安定性をもたらしてくれる」とコメント。「クラブハウスでも素晴らしい人間だ。長いあいだ気に入っていた選手だし、我々が求めているものを考えれば、自然とチームにフィットする選手だと感じている」と以前から獲得を狙っていたことを明かした。

スアレスは来季の年俸が1100万ドル、2025年の球団オプションも1500万ドル(またはバイアウト200万ドル)と比較的安価な契約になっており、また、対価としてプロスペクトを放出することもしなかったため、ダイヤモンドバックスにとっては、今回のスアレス獲得が今オフのさらなる補強を制限することはない。投手補強のための資金やプロスペクトは残されている。MLB公式サイトでダイヤモンドバックスを担当するスティーブ・ギルバート記者は「それが何よりも大きい」と今回のトレードのメリットを強調している。

「ワールドシリーズ制覇を目指しているチームに加わることができるのはとても楽しみだ」と語ったスアレス。レッズ時代の2021年以来3年ぶりのナ・リーグ復帰となるが、実績十分の強打者は新天地でどんな活躍を見せてくれるだろうか。

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