観光資源をデジタルマップで紹介 有志団体、佐世保高専生らと CFで制作費募る

現地調査に取り組む実行委メンバーら=佐世保市吉井町(さいこう!SASEBO提供)

 地元の魅力を日本語と英語で発信する有志団体「さいこう!SASEBO」(川崎雄輔代表)は、佐世保高専生らと長崎県佐世保市吉井町にある遺跡などをグーグルマップや3DCGなどで紹介するプロジェクトに挑戦中。「同市ふるさと納税特設サイト」内のクラウドファンディング(CF)でプロジェクト費の寄付を募っている。来年1末月まで。
 同団体は2020年に設立。これまで市内の高校生らと同町の直谷城跡の研究をして内容を英語に翻訳、ウェブページで発信したり、デジタルマップの制作をしたりして観光活用を図ってきた。
 今回は同高専生の有志を中心に、九州大生や社会人などでつくる「歴史の福井谷デジタル化実行委」を結成。グーグルマップ制作、3DCG制作、CF広報、英訳の4グループに分かれ取り組んでいる。
 グーグルマップ制作、3DCG制作のグループは、福井洞窟や樋口橋など13カ所の見学スポットの座標を測定しグーグルマップ上にピンを設置。ピンには名称や、日本語と英語の概要説明を反映させる。さらに新規で作るホームページとグーグルマップを連携させ、詳しい説明や、13カ所のうち8カ所を3DCGにしたものなどを載せる。
 メンバーたちは休日を使って現地調査をしたり、専門家の指導を受けたりして取り組んでいる。CFの目標額は151万円で、3DCG講座費や3DCG制作費、空撮費などに使う。実行委員長の同高専3年、豊田虎さん(17)は「県外の人から佐世保に行ってみたいと思ってもらえる結果を残したいので、協力をお願いします」と話している。

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