だから私は、UIJターン 都内でイベント、本紙記者ら山形や仙台の経験者が語る

山形新聞報道部の棚井さとみ記者(右)らがUIJターンの経験を語ったトークイベント=東京・八重洲

 本県や仙台市などで活躍するUIJターン経験者たちが地方で働く魅力や移住・転職の決め手について本音で語るイベントが22日夜、都内の会場で開かれた。山形、仙台での暮らし、仕事に興味のある若者らが参加し、山形新聞報道部の棚井さとみ記者がゲストスピーカーとしてUターンの経験談を紹介した。

 山形市と仙台市、転職支援のヒューレックス(仙台市)が共催し、約20人が参加した。都内から妻の古里・宮城県石巻市にIターンした男性は、子育ての負担を軽くしたいという妻の希望と自身の地方への憧れが重なり、移住したという。「移り変わる四季を感じ、方言や自然に癒やされながら仕事ができる」と、地方暮らしの魅力を語った。

 上山市出身で、数年ごとに全国を転勤する異業種から約1年前に転職した棚井記者は、古里の将来に貢献できる仕事の充実感を語り、「いつでも実家に帰ることができる環境が心の支えになっている」と話した。

 前職の人材採用のキャリアを広げられる企業を軸に求職活動し、都内から宮城県にUターンした女性は「優先順位は人それぞれ。自分はどんな環境や条件なら幸せか考えてほしい。Uターンして日々の幸福度の違いを実感している」と助言した。

 引き続きUIJターン経験者と参加者が山形、仙台の名物をつまみながら語り合う交流会が開かれた。

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