今冬の賞与、明暗くっきり? 「増加」も「支給なし」も過去最高

 

 今冬のボーナスは明暗が分かれそう―。いわぎんリサーチ&コンサルティング(盛岡市、佐々木泰司社長)が岩手県内で働く人たちに対する調査で、前年より「増加」との予想が21.5%と、比較可能な2016年以降で最高となった。反対に「支給なし」も4.1%で過去最高で、「減少」の15.7%と合わせると増加予想と同程度。人材確保のため支給に努めたい半面、コスト増に苦しむ企業の悩ましい状況が伝わる。

 支給額を「増加」と予想した人の割合は前年比で6.1ポイント上昇。「前年並み」は同10.5ポイント減の58.7%。「減少」は同1.2ポイント、「支給なし」は同3.2ポイントそれぞれ増えた。前年並みの回答が減り、アップとダウンの二極化が進んだ。

 年齢別は30歳未満が「増加」「前年並み」で87.2%に上り、性別は女性の「増加」が前年比10.1ポイント増の22.4%と賃上げ効果が反映されている。

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