Vパレードに神戸45万人、大阪55万人 38年ぶり日本一の阪神、リーグ3連覇のオリックス

日本一を果たした阪神の選手を祝福する人たち=23日午前、神戸市中央区(撮影・藤家 武)

 100万人が熱狂-。プロ野球の阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝記念パレードが23日、神戸市と大阪市で開かれた。阪神は岡田彰布監督や近本光司外野手(淡路市出身)ら、オリックスは中嶋聡監督ら各約50人が、両市を交互に巡回。主催者発表で神戸は計約45万人、大阪は計約55万人のファンらが詰めかけ、秋晴れの下で街は拍手と歓声に包まれた。

 59年ぶりの関西対決となった日本シリーズはセ・リーグを18年ぶりに制した阪神が、パ・リーグ3連覇のオリックスを4勝3敗で破り、38年ぶりに日本一となった。神戸での優勝パレードは阪神が20年ぶり、オリックスが27年ぶり。

 神戸では午前に阪神、午後にオリックスが登場。出発点の三宮・東遊園地前のセレモニーで、阪神の岡田監督は「選手だった38年前はパレードができず、日本一の栄冠を勝ち取って初めてになるので、熱い声援へのお礼と感謝を込めたい」とあいさつした。

 各球団とも3台のバスに分かれ、東遊園地前から神戸国際会館や大丸神戸店の前を経て、メリケンパークまで約2キロを1時間程度で移動した。笑顔で手を振るナインに対し、沿道を埋め尽くしたファンから「ありがとう!」と声が飛び交った。大阪・御堂筋でもオリックス、阪神の順に巡った。

 兵庫県や大阪府、経済団体などでつくる実行委員会が主催。開催事業費は目標5億円を募り、専門サイトでは22日時点で1億円弱にとどまった一方、企業協賛金は4億円超を集めた。 (井川朋宏)

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 プロ野球のペナントレースを制した阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝パレードに向け、兵庫県や大阪府、関西経済連合会などでつくる実行委員会は、開催事業費を募るクラウドファンディング(CF)を行っています。11月30日午後11時まで、専門サイト「READYFOR(レディーフォー)」で受け付けます。

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