女性に偏る家事の平等な分担を目指そうと、県が「とも家事の日」に制定した22日夕、県庁1階県民ロビーで記念式典やイベントが開かれた。エプロン姿の県職員が「家事分担だけでなく、家事時間の削減にも取り組んでいく」と宣言を行った。
本県は共働き率や家事時間の男女間格差が全国平均を上回っている。「男は仕事、女は家庭」という固定的性別役割分担意識を改め、家族みんなで家事に取り組む意識を高めようと、「いい夫婦の日」にちなみ制定した。
会場ではスーパーのヨークベニマルや家電量販店のコジマが協力し、家事時間の短縮につながる総菜や弁当の割引販売、時短家電の実演販売などが行われた。仕事を終えた職員たちが立ち寄り、家族分の弁当を買ったり、家事代行サービスの説明に聞き入ったりしていた。
野原恵美子(のはらえみこ)県生活文化スポーツ部長は「家事を楽しくシェアしながら家事時間を削減し、暮らしを豊かにするきっかけにしてほしい。企業や市町とも連携を図りながら、『とも家事』を定着させていきたい」と話した。