ベテラン2投手獲得のカージナルス 次はエース級の投手獲得を狙う

カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は今年8月の時点で「今オフは3人の先発投手を獲得したい」と補強プランを語っていた。オフシーズンの序盤から精力的に先発投手の補強に動いており、すでにランス・リン、カイル・ギブソンという2人のベテラン右腕を確保。しかし、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は「これらの契約はメインディッシュの前の前菜に過ぎない」と指摘する。カージナルスは先発補強の締めくくりとしてエース獲得を狙っているとみられる。

モロシ記者は「カージナルスはスーパースター、エース級の投手を獲得する方法を見つけなければならない。それが山本由伸であろうと、ブレイク・スネルであろうと、エデュアルド・ロドリゲスであろうと、どのように先発ローテーションのあと1枠を埋めるにしても、エース級の投手が必要だ。ソニー・グレイも有力候補の1人になるだろう」と指摘。マイルズ・マイコラス、スティーブン・マッツ、リン、ギブソンで先発5枠のうち4枠は埋まったが、まだカージナルスには絶対的エースが欠けている。

それでもモロシ記者は「来季のローテーションの40%(5枠中2枠)を約2500万ドルのコストで埋めたのは評価できる動きだ。ある程度のイニングを計算できる投手だし、(リンとギブソンを獲得したのは)非常に賢明な行動だったと思う。これは素晴らしい戦略だ。彼らには(2年連続で200イニングを投げている)マイコラスもいる」とベテラン2投手を素早く確保したカージナルスの動きを高く評価。少なくとも「ある程度の仕事量を計算できる投手」を複数揃えることには成功した。

もちろん、来季の巻き返しを図るカージナルスがエース級の先発投手の獲得を狙っているのは間違いない。モゼリアック編成本部長も「まだまだやらなければならないことがある」とさらなる補強を示唆している。「空振りを奪えるエース級の獲得を狙っているのは間違いない。ウィンター・ミーティングが近づいているなかで、それがモゼリアック編成本部長らの次の課題となる」とモロシ記者。先発投手の補強に並々ならぬ意欲を見せるモゼリアック編成本部長は、待望の絶対的エースを手に入れることができるだろうか。

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