カブスが大谷へのアピールとしてヘイダーを狙う? 米記者が指摘

今オフのFA市場において、リリーフ投手で最大のビッグネームはジョシュ・ヘイダーだ。現在29歳のヘイダーは、今季パドレスで61試合に登板して56回1/3を投げ、2勝3敗33セーブ、防御率1.28、85奪三振を記録。パドレスはペイロール削減の方針が報じられており、ヘイダーと再契約するのは難しいとみられている。そんななか、「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はヘイダーの有力な移籍先として、レンジャーズ、フィリーズ、カブスの3チームを挙げている。

球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたレンジャーズがヘイダーを狙う理由はシンプルだ。チーム内には信頼できるリリーフ投手が少なく、ブルース・ボウチー監督はポストシーズンの重要な場面ではホセ・レクラークとジョシュ・スボーツの2人に頼らざるを得なかった。ヘイダーのような絶対的守護神の加入は、間違いなくレンジャーズのチーム力を大きくアップさせる。ウィル・スミスとアロルディス・チャップマンがFAとなり、実績のあるリリーフ左腕が不足しているというチーム事情にも合致する。

2年連続のリーグ優勝まであと一歩に迫ったフィリーズは、クレイグ・キンブレルに代わるリリーバーを確保する必要がある。今季チーム最多の23セーブを挙げ、現役2位の通算417セーブの実績を誇るキンブレルだが、全盛期のような支配力は失われている。キンブレルの代わりにヘイダーが加入すれば、大幅な戦力アップとなるだろう。

惜しくもポストシーズン進出を逃したカブスは、信頼できるリリーフ投手の不在がチームの弱点となっていた。ヘイダーはそうしたチーム事情に合致する存在である。また、クレイグ・カウンセル監督がブリュワーズ時代からヘイダーのことをよく知っていることも争奪戦においてアドバンテージとなるかもしれない。

また、モロシ記者は別の視点からカブスのヘイダー獲得をプッシュしている。ヘイダー獲得によってカブスのポストシーズン進出の可能性が高まり、それは大谷翔平争奪戦におけるアピールとなるというわけだ。モロシ記者は「MLBネットワーク」の番組内で「ヘイダーと契約すれば、よりワールドシリーズを狙えるチームになるし、それは大谷争奪戦におけるカブスのステータスを向上させることになるだろう」と語った。

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