絵入りリンゴ軒並み高値 セット売り「宝船」は15万円 弘前市で競り 猛暑影響し出荷数は大幅減

最高価格15万円の値が付いた絵入りリンゴ「宝船」
繊細な描写が印象的な竜と虎の絵入りリンゴ
活況を呈した絵入りリンゴの競り

 毎年恒例の絵入りリンゴの競りが22日、青森県弘前市末広の弘果弘前中央青果で行われた。猛暑の影響で出荷数量は昨年に比べ約6割減となったが、セット売りの「宝船」に15万円(昨年比4万円高)の値が付くなど、競りは大いににぎわった。

 来年の干支(えと)である辰(たつ)にちなんだ竜のほか、七福神や鶴亀などの縁起物が並んだ。ばら売りの絵入りリンゴ「十二支」は10万円(昨年比3万円高)の値が付いた。

 絵入りリンゴの生産者は同市下湯口のリンゴ農家岩崎智里さん(54)。父・博夫さん(1931~97年)が開発し、岩崎さんが引き継いだ。赤く色づく前のリンゴの表面に専用のシールを貼り付けて作る。

 今年で26回目の出荷という岩崎さんは「猛暑や鳥の食害により数量面で思うようにいかなかったが、高値を付けていただきありがたい」と話した。

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