太宰治が戦争をテーマに描いた短編小説を映画化 「未帰還の友に」予告

太宰治が戦争を描いた同名短編小説を、福間雄三監督、窪塚俊介主演のタッグで映画化した「未帰還の友に」の、予告編が公開された。

「未帰還の友に」は、戦争を背景にその時代に生きた人々の生活を描いた原作に、当時の風俗として歴史に名を残している新宿ムーランルージュのエピソードを付け加えた、映画としてのオリジナルな物語の作品。小説家の先生(窪塚俊介)を慕う学生たち。先生は中でも、鶴田(土師野隆之介)に特別な友情を感じるようになる。そんな中、鶴田の出征が決まる。2人の常連の居酒屋の娘・マサ子(清水萌茄)は、新宿ムーランルージュの舞台に立っていたが、鶴田との恋は手紙のやりとりで続いていた。だが出征が決まった鶴田は、苦しみながらも彼女との別れを決心し、先生にそのことを告げる。

メガホンをとったのは、太宰治の「女生徒」も映画化している福間雄三監督。本作の語り部として物語をリードしていく”先生”役には、大林宜彦作品などで異彩を放つ窪塚俊介。教え子の鶴田役に土師野隆之介、その恋人役に清水萌茄が名を連ねる。井伏鱒二役に詩人の萩原朔太郎の孫としても知られている萩原朔美、そして水島裕子などが脇を固める。

【作品情報】
未帰還の友に
2023年12月15日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国ロードショー
配給:トラヴィス
©️GEN–YA FILMS 2023

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