約7万㎡を違法に開発 無許可で大規模な盛り土を造成 静岡市の残土処分会社 親子2人に有罪判決(静岡地裁)

静岡市葵区の山間部に無許可で大規模な盛り土を造成したとされる親子2人に対し、静岡地裁は11月22日、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

判決を受けたのは、静岡市葵区羽鳥の残土処分会社の元社長で85歳の男と、その息子で42歳の現社長の男です。起訴状などによりますと、被告2人は共謀の上、静岡市葵区の日向地区と杉尾地区で知事の許可を受けずに違法な掘削や、盛り土を造成し県の砂防指定地管理条例や森林法に違反した罪に問われています。

22日の判決公判で、静岡地裁は「違法に開発された面積は約7万平方メートルと広大なもので、容易に原状回復ができない程度に至っている。結果は重大だが、反省している」などとして、元社長に懲役1年6か月、執行猶予3年、息子の現社長に懲役8か月、執行猶予3年を言い渡しました。このほか、残土処分会社に対して罰金250万円を命じました。なお、造成された盛り土は静岡県が行政代執行によって撤去する方針です。

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