カブスが正三塁手としてブルージェイズ・ビシェットの獲得を検討か

クリス・ブライアントの放出以降、三塁のレギュラーをなかなか固定できないでいるカブスは、FA市場でマット・チャップマンやジャイマー・キャンデラリオの獲得に動く可能性があるとみられている。しかし、大谷翔平などの大物選手を獲得するために資金を節約したいのであれば、トレードでの三塁手補強を検討するかもしれない。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は、カブスがブルージェイズとボー・ビシェットを含む大型トレードを成立させる可能性について言及している。

モロシ記者はカブスの三塁手問題の解決策の1つとしてビシェットを挙げた。現在25歳のビシェットは、2019年7月のメジャーデビュー以来、ブルージェイズの正遊撃手として活躍している選手であり、2021年から2年連続でリーグ最多安打をマーク。今季は135試合に出場して打率.306、20本塁打、73打点、5盗塁、OPS.814を記録した。

ビシェットはブラディミール・ゲレーロJr.とともに2年後のオフにFAとなるが、ブルージェイズとのあいだで契約延長に向けた交渉が進んでいる様子はない。そもそもブルージェイズが両選手と契約を延長するのは資金的に難しいとみられ、モロシ記者はカブスが十分な対価を用意すれば、トレードが成立する可能性があると考えているようだ。

カブスの二遊間はニコ・ホーナー、ダンズビー・スワンソンのコンビが素晴らしい守備力を発揮しており、カブスがビシェットを獲得した場合は三塁へのコンバートが確実。二塁ホーナー、三塁ビシェット、遊撃スワンソンという非常に魅力的な内野トリオが形成されることになる。モロシ記者は「ビシェットは攻撃面でコディ・ベリンジャーの穴を埋められる。大谷を獲得するためのアピールにもなるだろう」としている。

なお、カブスはベリンジャーとの再契約を目指しているとみられるが、ヤンキースやジャイアンツとのマネーゲームに加わるつもりはない模様。米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェシー・ロジャース記者は、有望株ピート・クロウ=アームストロングが正中堅手候補として控えていることも踏まえ、「カブスが無理にベリンジャーとの再契約に動くことはない」との見解を示している。

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